【SUPER GT 第1戦】ENEOS Supraがポールトゥウィン…昨年に続き開幕戦岡山を連覇

GT500クラス優勝の#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
  • GT500クラス優勝の#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
  • GT500クラス表彰式
  • GT500クラス2位の#100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
  • GT500クラス3位の#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
  • GT500クラス、スタートシーン
  • GT50クラスの激しい2位争い
  • GT500クラスの3位争い
  • GT300クラス表彰式

岡山国際サーキットで17日、SUPER GT第1戦の決勝レースが行われ、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がポールポジションから後続を引き離して優勝した。

GT500クラスは日産勢がGT-RからZに車両をスイッチ。Honda NSX-GTもデザインが一新された。GT300クラスもニューマシンや新チームが登場。開幕戦岡山で2022年シーズンの新たな戦いの幕が切って落とされた。

16日に行われた予選では昨年の開幕戦岡山を制した#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がポールポジションを獲得。#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2番手となり GR Supraがフロントローを独占した。NSX-GTの最上位は#100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)で3番手。Zの最上位は#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)で5番手の結果だった。

約300km、82周の決勝レースは、スタートでポールポジションの#14 ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也が先行。徐々に後続を引き離す展開となった。2位争いは激しく、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛、#100 STANLEY NSX-GT牧野任祐、#38 ZENT CERUMO GR Supra立川祐路が、順位を入れ替えながらバトルを繰り返していた。27周目にはこれに#12 カルソニック IMPUL Zベルトラン・バゲットも加わり4台での2位闘いとなったが、29周目からドライバー交代が始まり、一時この順位はシャッフルされることになった。

上位のドライバー交代が終わった33周目、実質上のトップは2位を走る#14 ENEOS X PRIME GR Supra山下健太。そこから11秒後方に実質2位の#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山雄一、その2.7秒後に#12 カルソニック IMPUL Z平峰一貴がつけ、その直後に#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z平手晃平、#38 ZENT CERUMO GR Supra石浦宏明が続いていた。序盤2位争いに加わっていた#100 STANLEY NSX-GT山本尚貴は5位から約2秒引き離された6位に落ちていた。

35周目、#12 カルソニック IMPUL Z平峰が39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山を抜き実質2位に浮上。翌周には#38 ZENT CERUMO GR Supra石浦が実質3位に上がってきた。

50周目には実質5位の#100 STANLEY NSX-GT山本が前に追いつき、2位争いは再び4台の集団に。51周目にはドライバー交代を済ませてなかった#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)がピットに入り、これで見かけ上の順位が実質の順位へとなった。

60周を過ぎた辺りから2位争いのバトルが動き始め、66周目に#100 STANLEY NSX-GT山本が4位に浮上。ここで抜かれた39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山は2位争いから脱落し、代わって#23 MOTUL AUTECH Z松田次生と#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z高星明誠が加わってきた。

68周目、止まったマシンを排除するためFCY(フルコースイエロー=一定速度を保って走行)が導入され68周目に解除されたが、ここから2位争いは一層激しさを増していった。

72周目には#100 STANLEY NSX-GT山本がヘアピンで一気に2台を抜き去り2位に浮上。2位を走行していた#12 カルソニック IMPUL Z平峰はこのバトルで5位に転落した。#23 MOTUL AUTECH Z松田はこれで4位に上がったが、翌周には#38 ZENT CERUMO GR Supra石浦をも抜いて3位に浮上してきた。

77周目、2度目のFCYが導入されバトルは一旦休止。翌周に解除されたがこの後順位が変わることなくそのままチェッカーフラッグが振られた。

優勝したのは終始トップを快走した#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)。昨年の開幕戦に続き、開幕戦岡山2連勝を飾った。2位は序盤苦戦しながらも数々のバトルを制した#100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)。3位は9番グリッドからの追い上げをみせた#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の結果となり、GR Supra、NSX-GT、Zの3陣営が表彰台を分け合う結果となった。

GT300クラスは#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が5番グリッドから徐々に順位を上げ、23周目にトップに浮上。その後は終始トップを守りきりトップチェッカーを受け、GT500クラスと同じく昨年に続き、開幕戦岡山2連勝を達成した。

3番グリッドからドライバー交代直後に2位に浮上した#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が、後ろからの追い上げを振り切って2位。3位には11番グリッドからの追い上げをみせた#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が入った。

次戦、SUPER GT第2戦は5月3日・4日の日程で富士スピードウェイを舞台に開催される。

■SUPER GT第1戦岡山、GT500クラス決勝結果(トップ10)

1. #14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
2. #100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
3. #23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
4. #38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
5. #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
6. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)
7. #12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
8. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
9. #17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
10. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

■SUPER GT第1戦岡山、GT300クラス決勝結果(トップ10)

1. #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
2. #18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)
3. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)
4. #9 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
5. #6 Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)
6. #10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)
7. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
8. #87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)
9. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
10. #11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)

《藤木充啓》

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