中古EVの電池劣化状態を診断---技術を検証

日産リーフ初代初期型(2009年、参考画像)
  • 日産リーフ初代初期型(2009年、参考画像)
  • 三菱 i-MiEV初期型(2009年、参考画像)
  • 東芝のSCiB電池(参考画像)

ファブリカコミュニケーションズ、丸紅プラックス、東芝は4月6日、中古の電気自動車(EV)の安全性と流通活性化を図るため、東芝の電池劣化診断技術を用いた中古EVの電池状態診断技術の実証実験を実施することで合意したと発表した。

実証実験では、東芝の二次電池「SCiB」事業で培った電気化学的手法や、統計的手法などの多様な電池劣化診断技術を用いてEV電池を短時間で測定する。これによって電池の残存容量や残存性能に加え、電池そのものの内部状態まで詳細に把握する手法を検証する。

丸紅プラックスとファブリカコミュニケーションズは、実証実験で得たEV電池の測定データを、様々な自動車データと組み合わせることで、中古車EVの安全性と適正な価値算定や評価手法の確立を目指す。

EVは世界的な市場拡大が見込まれており、今後中古EV台数も急速に増えることが予想されている。しかし中古EVの安全性と流通の活性化を目指す上で、車載バッテリーの状態診断やその診断結果に対する評価が難しいことから、中古EVの価格は低くなることが懸念されている。3社はEV電池価値算定の指標を確立して、中古EV市場の流通を促進する。

三菱 i-MiEV初期型(2009年、参考画像)三菱 i-MiEV初期型(2009年、参考画像)
《レスポンス編集部》

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