日産自動車が、日欧中向けにガソリンエンジンの新規開発をやめる方針を固めたという。きょうの日経が1面で「日産、エンジン開発終了」、ビジネス面で「EV移行脱エンジン加速、規制強化、構造改革促す」との見出しで報じている。
それによると、背景にあるのは、急激なEVシフトで、世界的に強化される排ガス規制に対応するため、内燃エンジンから電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け駆動装置の開発に投資を振り向けるという。
ただ、HV用のエンジン開発は継続するほか、ガソリン車自体は当面残るため、日欧中向けは新型ではなく、既存エンジンの改良で対応。さらに主要市場のうち、米国向けでは当面、ピックアップトラックを中心としたガソリン車に一定の需要が見込めることから新規開発を続けるとも伝えている。
日本の自動車メーカーでは、昨年4月、ホンダの三部敏弘社長が「2040年に世界の新車販売をEVかFCVのみにする」などという“脱エンジン”を宣言していたが、日産のようにエンジン開発の打ち切りなどの具体策は示されず、緊迫感は伝わりにくかった。
日産は、きょう(2月8日)午後4時半から2021年度第3四半期の決算発表をオンラインで開催する。アシュワニ ・グプタCOO(最高執行責任者)が出席する予定で、質疑応答では、構造改革のカギを握る脱エンジンについて、どこまで具体的な方針を説明するのかも注目したい。

2022年2月8日付
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