スズキ、3Qは減産や原材料高騰で減収減益 2021年4-12月期決算

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スズキは2月4日、2021年4~12月期の連結決算を発表。4~12月累計ではコロナ禍で落ち込んだ前年同期に比べ増収増益となったが、10~12月期は減産影響に加え、原材料価格高騰や諸経費等の増加により減収減益となった。

第3四半期(10~12月)の業績は、売上高は単価改善や為替円安等もあったが、半導体を含む部品供給不足に伴う減産影響により前年同期比0.5%減の9007億円となった。営業利益は減産影響に加え原材料価格高騰や諸経費等の増加等により、同25.6%減の476億円。経常利益は同29.3%減の557億円、四半期純利益は投資有価証券売却益を計上した前年同期に比べ40.2%減の353億円となった。

四輪車事業は減産影響の中、売上高は同1.8%減の8128億円。営業利益は原材料価格高騰や諸経費等の増加等により同34.4%減の377億円となった。二輪事業は新型ハヤブサ等高価格モデルの拡販や為替円安等により売上高は同14.9%増の647億円となったが、営業利益は原材料価格高騰等により同7.8%増の23億円に留まった。マリン事業は北米での船外機の販売が引き続き堅調に推移しており、売上高は同10.9%増の202億円、営業利益は同83.3%増の66億円、ともに過去最高となった。

第3四半期累計(4~12月)では、売上高が同18.3%増の2兆5743億円、営業利益は同5.7%増の1467億円。経常利益は同16.6%増の2039億円、四半期純利益は同19.9%増の1358億円となった。

通期業績予想については、売上高を3兆4000億円(前回公表比+2000億円)に上方修正。営業利益は台数、研究開発費、為替前提の見直しによる増収・利益増の一方、諸経費等の増や原材料価格高騰による利益減を織り込み、前回公表値の1700億円を据え置いた。経常利益は2300億円(同+100億円)に上方修正、純利益は1500億円とした前回予測を据え置いた。

《纐纈敏也@DAYS》

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