交差点での人の倒れ込みや獣の侵入を検知 NECが実証実験を実施

車および歩行者の交通状況測定の技術検証(イメージ)
  • 車および歩行者の交通状況測定の技術検証(イメージ)
  • 車および歩行者の交通状況測定の技術検証:システム構成
  • 人物の倒れこみ検知(イメージ)
  • 害獣の侵入検知(イメージ)
  • 映像内で人物の顔部分を覆い隠す様子(イメージ)

NECは1月6日、先進技術を活用して交差点映像を伝送、AI技術を使ってクルマや歩行者の「交通状況測定」、人物の倒れ込み・害獣の進入などの「インシデント検知」、撮影映像に対する「プライバシー保護対応」をリアルタイムに処理する実証実験を実施すると発表した。

実証実験は、信号柱に設置したローカル5Gを活用して4Kカメラ映像を5GとMEC(エッジコンピューティング)を用いて低遅延で伝送する内容。秋田県秋田市の交差点で1月6日から、東京都新宿区の交差点で1月24日以降、それぞれ3月15日まで実施する。

実証実験を通じて技術を確立し、将来的な交通事故抑止、交通渋滞の詳細な把握と緩和、自動運転支援、街の見守りなどに貢献していくことを目指す。

実証実験では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が研究開発を進めるAI技術を流用した交通流解析アプリケーションを用いて、高精細な4K映像から車や歩行者の位置・速度・進行方向の測定を検証する。カメラ映像から交差点付近での人の倒れ込みや害獣の侵入など、インシデントの検知も検証する。人の倒れ込み検知では、行動のサンプルを数秒の映像として与えるだけで、ライブカメラの映像の中から、類似の行動を簡単に見つけ出すことができる「オンデマンド行動検出」を使用する。

また、プライバシー保護対応として映像中の人物の顔部分をリアルタイムで覆い隠す技術を検証する。

《レスポンス編集部》

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