村田製作所はタイヤ内蔵用RFIDモジュールをミシュランと共同開発。2022年1月19日から21日に東京ビッグサイトで開催される「第14回[国際]カーエレクトロニクス技術展」に出展する。
近年、拡大するタイヤ市場にて、タイヤの安全性の保証、製造時の物流効率化、個々のタイヤのライフサイクルを管理することなどが課題となっており、RFIDタグの導入検討が進められてきた。独自でタイヤ内蔵型RFIDタグを開発していたミシュランは、これらの製品管理を幅広い市場向けに展開していくため、従来のRFIDタグと比較してさらなる低コスト化や通信の信頼性向上を目指していた。
村田製作所は通信市場で培った高周波技術や小型化技術、自動車市場における技術的知見などを活用し、ミシュランとタイヤ内蔵用RFIDモジュールを共同開発。タイヤ内蔵時でも安定した通信性能を発揮し、タイヤのライフサイクルに匹敵する耐久性を低コストで実現した。新製品はタイヤメーカーの工場・倉庫内だけでなく、物流・アフターマーケットでのメンテナンスや品質トレーサビリティでの活用が期待される。
ミシュランでは、まず商用車タイヤ向けに本製品の内蔵を進めており、2024年頃を目途に乗用車向けへ拡大する予定。また、本製品を活用したRFIDシステムを業界標準とするためのプロモーション活動にも取り組んでいる。
村田製作所は本製品の提供だけでなく、自社のソリューション「id-Bridge(RFIDミドルウェア)」でもISOで規定されるタイヤ内蔵用RFIDタグへのデータ書き込みや読取試験にも対応、業界のタイヤ管理効率化に貢献していく。