自動車用鉛バッテリー格子体に新製法を採用、性能向上に寄与…古河電池

左がブックモールド(重力鋳造)製法、右が打ち抜き(スタンプフォーム)製法
  • 左がブックモールド(重力鋳造)製法、右が打ち抜き(スタンプフォーム)製法

古河電池は11月8日、自動車用鉛蓄電池の極板の格子体製造に新たに打ち抜き(スタンプフォーム:SF)製法を採用したと発表した。

鉛蓄電池の極板には、活物質を保持するための網目をもつ格子体が必要であり、同社では「ブックモールド(重力鋳造)製法」と「連続鋳造製法」を採用している。新採用のSF製法は、圧延した鉛合金シートを打ち抜いて格子体の成形を行う製法になる。

SF製法では同社従来製法よりも、薄い格子体を製造でき、格子デザインの自由度も高い。格子体製法の追加により、極板の薄型化による鉛蓄電池の性能向上が期待できる他、電池設計のバリエーションが広がり、市場ニーズに合わせた新製品開発、既存製品の改良が可能になる。

《纐纈敏也@DAYS》

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