【SUPER GT 第6戦】ARTA NSX-GTが今季初優勝…GT300クラスはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが優勝
大分県・オートポリスで23日、SUPER GT第6戦の決勝レースが行われ、GT500クラスは#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が今季初優勝。GT300クラスは#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が5年ぶりの優勝を飾った。
オートポリスでのSUPER GTは昨年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり、今大会は2年ぶりの開催となる。23日に行われた公式予選では#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)がGT500クラスのポールポジションを獲得。GT300クラスは#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がポールポジションからスタートする。
決勝レースは65周。スタート直後はポールポジションの#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT大湯都史樹がトップを守ったが、1周目に#14 ENEOS X PRIME GR Supra山下健太が前に出た。しかし#14 ENEOS X PRIME GR Supraはエンジン交換で5秒ピットストップペナルティが待っている。できるだけ後続との差をつけて順位後退を最小限に抑える作戦だったが、6周目にピットインしてほぼ最後尾に落ちてしまった。
これでトップに戻った#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT大湯は2位の#64 Modulo NSX-GT伊沢拓也を引き離しながら周回を重ねたが、10周目にクラッシュがありフルコースイエロー(全車80km/h制限で追い越し禁止)となり、その後セフティーカーが導入されたため、その差はなくなってしまった。
リスタートは17周目。#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT大湯はトップを守って再び後続を引き離し始めたが、18周目に右のリアタイヤが脱落。これでレースを終えることになった。
#14 ENEOS X PRIME GR Supraと同じくエンジン交換で5秒ピットストップペナルティを受けた#38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)は、38周目時点では14位を走行していたが、石浦宏明のドライブで次々と前を抜き、10周後には6位に浮上。そして#64 Modulo NSX-GT大津、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山、#23 MOTUL AUTECH GT-R松田次生、#1 STANLEY NSX-GT山本らとのバトルを制し、55周目に2位に浮上。そのまま2位でチェッカーを受けた。
3位は大混戦の中で勝ち上がってきた#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。4位は#38 ZENT CERUMO GR Supra石浦の後を追うように、後方から順位を上げてきた#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)。以下#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)、#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)と続き、一時トップに躍り出る活躍をみせた#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)は、最終的に12位でチェッカーを受けた。
GT300クラスはポールポジションからスタートした#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がスタート直後から後続を寄せ付けず、ドライバー交代後もトップをキープ。そのままポールトゥウィンで、チームとしては約5年ぶりとなる優勝を飾った。2位は5番手スタートから順位を上げてきた#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)。3位は#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。以下、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)、#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)と続き、ピットスタートだった#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が素晴らしい追い上げをみせ、6位でチェッカーを受けた。