注目の最新作「MICHELIN X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

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注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った
  • 注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った
  • 日本ミシュランタイヤ株式会社 ブランド戦略マネージャー 黒谷繁希氏
  • 注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った
  • 日本ミシュランタイヤ株式会社 新製品開発部シニアエンジニア 稲葉和範氏
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  • 注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

突然だが、冬タイヤのことを皆さんはじっくりと考えたことはあるだろうか?雪や凍った路面にも対応する画期的なタイヤということはもちろんだが、各社のスタッドレスタイヤに対する考えた方という点に目を向けてみると、実に面白いことがわかってきたりする。

中でもミシュランタイヤはフランスに拠点を置くグローバル企業ということは言うまでもないが、日本で最初にスタッドレスタイヤを発売したのは実はミシュランである。更に「日本の冬」は気候的に特異であり、そのマーケットからは、世界に通用する研究開発を行う上での重要データが収集できるとしている。つまりミシュランは、どこよりも早く日本の冬に着目し、スタッドレスタイヤに関して日本を重要な拠点として位置付けてきたわけだ。そんな日本に住む我々ユーザー自身も、特にスタッドレスタイヤへの考え方については、夏タイヤと比べても少し違う視点を持つ必要があるのも事実だ。注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

今回はそんなミシュランタイヤの新商品スタッドレスタイヤ「X-ICE SNOW」への徹底したこだわりや開発秘話について、日本ミシュランタイヤ株式会社ブランド戦略マネージャーの黒谷繁希氏と、新製品開発部シニアエンジニアの稲葉和範氏にインタビューを行った。モータージャーナリストの橋本洋平がお伝えする。

ミシュランタイヤの根幹はトータルパフォーマンスと性能持続力

モータージャーナリストの橋本洋平氏モータージャーナリストの橋本洋平氏

橋本洋平(以下:橋本氏)今回は昨年8月に発売になったミシュランのスタッドレスタイヤ X-ICE SNOWについてお話を伺いたいと思います。従来品はX-ICE 3+と名乗っていましたが、今回は数字主体ではなく“SNOW”となりました。どこが変化し、どう進化したのかを教えて頂ければと思います。日本ミシュランタイヤ株式会社 ブランド戦略マネージャー 黒谷繁希氏日本ミシュランタイヤ株式会社 ブランド戦略マネージャー 黒谷繁希氏

黒谷繁希氏(以下:黒谷氏)まず4ではなくSNOWとなりましたが、今回の商品が仕上がった時に、我々の要求通りというか、それ以上のアイス性能とスノー性能が出せたのです。そこで、アイスもスノーも兼ね備えるということで、X-ICE SNOWと名付けることにしました。ただ、ネーミングは各国で好まれる語感や神話になぞらえたいなどの海外の要求もあり、やや難航したのですが、最終的にはSNOWに落ち着いたというのが実状です。注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

とはいえ、ミシュランのタイヤはスタッドレスタイヤに限らず、トータルパフォーマンス、そして高い性能が長く続くことを大切に開発しています。X-ICE SNOWは冬タイヤにおけるトータル性能、つまりはアイス、スノー、ウエット、ドライ、そして静粛性や快適性も妥協していません。しかし、もちろん冬タイヤであることが前提ですから、冬路面の性能はアップさせています。従来比でアイス性能は9%、スノー性能は4%向上しています。注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

橋本氏:テストコースで試乗させて頂きましたが、アイス性能は特に引き上げられた印象があり、発進も制動も氷に確実に食いつく感覚が得られましたね。

黒谷氏:日本の環境を見るとやはりアイス性能は最優先に考えるべきですから、そこは妥協せずに開発を行いました。日本ミシュランタイヤ株式会社開発担当の稲葉氏日本ミシュランタイヤ株式会社 新製品開発部シニアエンジニア 稲葉和範氏

稲葉和範氏(以下:稲葉氏)ポイントとなるのはコンパウンドです。X-ICE 3+の時には小さな粒が柔らかいコンパウンドの中にあり、それが取れることでタイヤ表面にできた凹凸により、エッジ効果と水膜を破ることで接地しアイス性能を高める効果を得ていました。一方、X-ICE SNOWでは摩耗度合の異なるコンパウンドを利用し、その摩耗差でタイヤ表面に凹凸を作り、同様の効果を得るイメージです。

微細なレベルの話ですが、粒が剥がれた後は穴が開くことになり、剛性が落ち耐摩耗性能が落ちてしまいます。今回はコンパウンドの摩耗差を利用しているため、穴が開くようなことは無く耐摩耗性能を確保しています。

ゴムが減っても確実にアイス路面を捉えることが可能になったX-ICE SNOW

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橋本氏:一方でトレッドパターンはX-ICE 3とX-ICE 3+は共通でしたが、X-ICE SNOWになってセンターにあった主溝が無くなるなど大幅に変更されましたね。

稲葉氏:アイス性能を高めるためには、できるだけ接地させることが大切になります。主溝をストレートにするのを避けたのは、タイヤのどの方向からでも常に接地面があり、グリップを働かせるようにするためです。

黒谷氏:日本の市場を考えた場合、アイス性能を第一に考えなければという想いもありました。そこで我々は海外メーカーではありますが、北海道での製品テストを行いました。

稲葉氏:日本で長年開発やテストを行ってきたおかげで、アイスの性能については日本にノウハウがあります。それを世界にフィードバックさせやすい環境が整っていますね。

橋本氏:トレッド面についての造り方が変化したというお話がありましたね。

稲葉氏:X-ICE SNOWはモノコンパウンドというものを採用しています。これはトレッド面が1層というもので、従来の2層のものとは異なります。2層のタイプのものは下側に硬いコンパウンドを、上側に柔らかいコンパウンドを採用することで成立しており、これは剛性を稼ぐという意味がありました。2層構造にすることで剛性は確保しやすくなりますが、摩耗するにつれてアイス性能に必要なしなやかさが失われてしまいます。注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

X-ICE SNOWをモノコンパウンドにすることで、減ってもしなやかさを維持し確実にアイス路面を捉えることが可能になります。この方式では剛性面での不安がある方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは各サイプが支え合って剛性を稼ぐように設計されているため、デメリットは少なくなっています。

橋本氏:縦溝が無くなるとウエット性能が気になるところですが、そのあたりはどうでしょう?注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

稲葉氏:このV字のパターンを採用すると、回転方向が指定となりますが、接地面を維持しつつウエット性能を向上できるメリットがあります。水や雪を外に排出して行く感じになります。

さらに剛性を高めたX-ICE SNOW SUVもラインアップ

橋本氏:SUVへ向けたX-ICE SNOW SUVという製品もありますが、それは何が違うのでしょうか?乗り味については乗用車用と変わらないものがあったという印象がありますが。

稲葉氏:SUVは車重が増す傾向にありますので、タイヤサイズによってはケーシングの枚数を1枚から2枚にして剛性を高めています。これはサイズごとに厚みを調節するなどの対策を行うことで、ハンドリングの向上を狙っています。タイヤ断面図のスケッチから新採用技術をレクチャーする稲葉氏タイヤ断面図のスケッチから新採用技術をレクチャーする稲葉氏

この製品も同様にアイス性能やスノー性能だけでなく、トータルバランスを確保しています。接地面が広く、接地圧分布を均一化させ、ドライ時の剛性をバランス良くさせる難しさがあるタイプのタイヤですが、そこをクリアすることができました。

橋本氏:アイス・スノーだけでなく、あらゆる路面を視野に入れつつ、性能持続性やライフ性能、さらに車種を選ばないなど、まさにトータル性能に優れるタイヤだということですね。注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った注目の最新作ミシュラン「X-ICE SNOW」はなぜ誕生したのか?「冬のドライブ」を支えるミシュランのスタッドレスタイヤの深化に追った

黒谷氏:あらゆる性能を妥協無く造ってきたタイヤですので自信はありますが、それでもユーザー様に満足して頂けなければ、購入代金をお返しする「全額返金保証プログラム」という取り組みも行っています。ミシュランの全額返金保証プログラム

保証期間は、夏タイヤはご購入から60日間、スタッドレスタイヤは90日間です。それまでに吟味して判断して頂ければと思いますので、ぜひともミシュランタイヤの品質を御体験ください。

橋本洋平│モータージャーナリスト
学生時代は機械工学を専攻する一方、サーキットにおいてフォーミュラカーでドライビングテクニックの修業に励む。その後は自動車雑誌の編集部に就職し、2003年にフリーランスとして独立。走りのクルマからエコカー、そしてチューニングカーやタイヤまでを幅広くインプレッションしている。2019 GAZOO Racing 86/BRZ Race クラブマンシリーズ エキスパートクラスでシリーズチャンピオンを獲得。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。

《橋本洋平》

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