今大会には今季初参戦が2名、久しぶりの参戦となるドライバーが2名いる。開幕戦以来の出場となったのは、WEC(世界耐久選手権)参戦のために欠場していた#36 中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)。第2戦以来の出場となったのは、WEC参戦と入国制限の問題で欠場していた#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)。WEC参戦と隔離期間の問題で今回が今季初出場となった#7 小林可夢偉(KCMG)。ビザが下りずここまで我慢を強いられていた#4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)も今大会が今季初出場となった。
16日に行われた公式予選は、小雨が降ったり止んだりの難しいコンディションに翻弄され、最終的に唯一スリックタイヤでアタックした#15 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)が自身初ポールポジションを獲得。ディフェンディングチャンピオンの#1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手、ランキングトップの野尻が3番手に続いた。
35周の決勝レースも雨の影響で路面が濡れた状態で始まり、全車ウェットタイヤを装着してスタート。スタート直後の1コーナーでポールポジションの大津の横に2番手スタートの山本が並んだが、大津は続く2コーナーの立ち上がりで山本を抑えてトップの座を守りきった。後方では最後尾スタートの小林が9位に躍進、11番手スタートの#51松下信治(B-Max Racing Team)が5位に躍進と、世界を相手に戦った2人が大きなポジションアップを果たしていた。
徐々に乾いていく路面状況の中、小林が8周目にピットインしてスリックタイヤに交換。翌周、4位の#3 山下健太(KONDO RACING)、13位の#37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、14位のフェネストラズがスリックタイヤに交換した。
10周目、カルデロンがスピンしてコースアウト。これでセフティーカーが導入された。するとスリックへの交換タイミングを見計らっていた多くのマシンがピットインしてタイヤを交換。2位の山本、10位の#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、11位の#20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)はステイアウトし、これによりトップは山本、2位福住、3位平川となり、以下スリックタイヤに履き替えた大津、#39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、#19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、#6 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野尻のトップ8となった。