ZF、コネクトモビリティ向けサービスの共同開発を強化…ソフト企業への出資比率引き上げ

ZFとソフトウェア企業の「doubleSlash」の首脳
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ZFは10月1日、2016年に買収したソフトウェア企業の「doubleSlash」への出資比率を、40%から51%に引き上げた、と発表した。

doubleSlashはドイツに本拠を置き、車載向けなどのソフトウェアの開発を手がけている。売上高は過去5年間で1000万ユーロから2500万ユーロに、2.5倍増加。従業員数は120名から250名に、2倍以上増えている。1999年に設立された同社のフリードリヒスハーフェン本社には、現在ソフトウェアイノベーションセンターが建設されている。

両社が共同開発したソフトウェアソリューションのひとつが、無線アップデートだ。スマートフォンと同様に、車両のソフトウェア機能は、モデルライフ全体を通じて最新の状態に保つことができる。スマートフォンやWLAN接続を介して、ワイヤレスまたは無線でソフトウェアの更新を受信できる。

またdoubleSlashは、自動車セキュリティのスペシャリストとして、データの安全な送信などのノウハウを提供している。今回の出資比率の引き上げにより、両社はコネクテッドモビリティ向けのソフトウェア製品とサービスの共同開発を強化していく。

なお、ZFはdoubleSlashへの出資比率の引き上げ後も、doubleSlashは引き続き、市場で独立して運営される、としている。

《森脇稔》

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