ロールスロイス、新型EV発表へ…9月29日

2011年のコンセプトEV『102EX』はファントムベース

2016年の『ビジョン・ネクスト 100』で未来のEV提示

ロールスロイスの電動化戦略でのステートメント

ロールスロイスモーターカーズ(以下、ロールスロイス)は9月27日、新型EVを9月29日に初公開すると発表した。

ロールスロイスが属するBMWグループは、2021年の年次総会において、近い将来、ロールスロイスからフルEVが登場すると発表していた。9月29日に初公開されるのは、このフルEVを示唆する1台となる見込みだ。

ロールスロイスのトルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOによると、ブランドは2030年までにEVを市販化する計画で、現在、最初の超高級EVを開発するという歴史的な取り組みに着手しているという。

2011年のコンセプトEV『102EX』はファントムベース

ロールスロイスはこれまで、複数のコンセプトEVを発表してきた。2011年春、ジュネーブモーターショー2011では、『102EX』を初公開。102EXは、当時の『ファントム』をベースに開発したコンセプトEVだ。ロールスロイスは1919年以降、コンセプトモデルに「EX」の車名を冠しており、102EXにもその伝統が受け継がれた。

102EXでは、ファントムのアルミスペースフレーム構造をベースに、2基のモーターを搭載していた。その最大出力は394ps、最大トルクは81.6kgm。ファントムの6.75リットルV型12気筒ガソリンエンジンの460ps、73.4kgmに対して、それ以上の最大トルクを発揮する。

バッテリーはリチウムイオン。ロールスロイスによると、その蓄電容量は71kWh、重量は640kgと、自動車用としては世界最大級だという。これは2720kgというヘビー級の同車を動かすための選択だ。それだけに充電時間は、通常で20時間、急速チャージャーでも8時間と長い。

パフォーマンスは、0-96km/h加速が8秒以下、最高速はリミッターによって160km/hに制限される。ベース車両のファントムの0-96km/h加速は5.7秒だった。

2016年の『ビジョン・ネクスト 100』で未来のEV提示

2016年には、『ビジョン・ネクスト 100』を発表した。未来のラグジュアリーカーとして、「103EX」のコードネームで開発を進めてきたコンセプトEVだ。

ビジョン・ネクスト 100はモーターを搭載し、ボディサイズは全長5900mm、全高1600mmと、当時の『ファントム・エクステンデッド・ホイールベース』とほぼ同サイズ。ホイールを隠してクールさを演出するなど、未来のラグジュアリーカーにふさわしい斬新なエクステリアとしていた。

また、人工知能(AI)の「エレノア」を搭載し、完全自動運転の実現を想定していた。乗車する人の出発準備が整うと、その人の待っている場所まで車を移動させ、次の目的地に向かいながら、到着に先立ってその人が目的を果たす準備ができるように説明を行う。室内にコックピットやハンドルはなく、高級ラウンジのような雰囲気とした。

目的地に到着すると、ガラスキャノピーが持ち上がり、乗車する人が立ち上がれるようになる。その後、シングルコーチドアが音もなく開き、ランニングボードの下からステップが現れ、ステップの下側から赤いライトで照らされる。

ロールスロイスの電動化戦略でのステートメント

ロールスロイスの電動化戦略でのステートメントは3点。2030年までに新型EVを市場に投入すること。そのEVはフルEVであること。そして、このEVは適切な時期に発売され、あらゆる要素がロールスロイスの技術的、美的、パフォーマンスの基準を満たしていること、だ。

ロールスロイスのトルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOは、「ロールスロイスが新しい電気の時代を告げる。ロールスロイスの特別な物語の次の章が、9月29日に幕を開ける」と語っている。

その名は『スペクター』。ロールスロイス(ロールス・ロイス・モーター・カーズ)は9月29日、市販を予定し開発中の電気自動車の概要を発表した。量産ロールスロイスとしては初のEV……

《森脇稔》
【画像】ロールスロイス、新型EV発表へ…9月29日(23枚)

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