JR東海は8月20日、大雨の影響で運行を見合わせている中央本線(中央西線)南木曽(なぎそ)~塩尻間と飯田線大海(おおみ)~平岡・伊那松島~辰野間の再開見込みを明らかにした。
土砂流入や信号機器室損傷が発生している中央西線では、南木曽~上松(あげまつ)間が9月中旬、奈良井~塩尻間が10日後を目途に再開する見込みで、8月23日からは両区間でバスによる代行輸送が実施される。上松~奈良井間については8月23日に特別ダイヤで再開する。
これにより特急『(ワイドビュー)しなの』は南木曽~塩尻間の全線再開まで運休するが、中津川~南木曽間の普通列車は時刻を変更して運行される。
またJR貨物は、中央西線を通過する石油輸送列車の代替として、東海地区から長野地区まで東海道本線経由の臨時列車を3本運行。関東地区からも長野地区への臨時列車を運行するとしている。
一方、飯田線では伊那松島~伊那新町間が8月23日に再開する見込みだが、大海~平岡間では本長篠駅(愛知県新城市)で発生した線路変状の状況を調査するため、再開未定となっている。
宮木~辰野間に架かる横川橋梁の橋脚などが損傷している伊那新町~辰野間も再開は未定だが、8月23日から伊那新町~辰野間でバスによる代行輸送を開始するとしている。このうち8月23~25日は、中央本線(中央東線)岡谷~辰野~塩尻間で運行を見合わせているJR東日本と連携して岡谷まで運行する。
これにより、特急『(ワイドビュー)伊那路』は大海~平岡間の再開まで運休するが、豊橋~大海間と平岡~伊那新町間では本数を減らして運行される。