燃料電池ごみ収集車、東京・港区で試験運用開始へ

試験運用車両
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東京都、港区および早稲田大学は、8月16日から港区内にて燃料電池ごみ収集車の試験運用を開始すると発表した。

本事業は、東京都の「大学研究者による事業提案制度」に基づき、早稲田大学から燃料電池ごみ収集車の開発・運用に関する事業提案を受け、2019年度から、東京都および早稲田大学で事業を開始。2020年度には、東京都・早稲田大学および港区との間で協定を締結し、三者が連携して事業を行ってる。

走行距離が長く、動力としても多くのエネルギーを必要とする業務用車両における水素利用は、運輸部門の脱炭素化や水素利用の拡大のために重要となる。また、燃料電池自動車は、走行時にCO2を一切排出せず、走行及び作業時も静かなことから、ごみ収集時の作業環境や生活環境の向上にも貢献。低速かつ頻繁な発停車を繰り返すごみ収集ルートにおいては、特に導入効果が期待できる。

今回、燃料電池ごみ収集車が将来的に普及することを目指し、都内における運用形態に適した燃料電池ごみ収集車の開発および試験運用を実施する。試験運用に使用する車両は、全長7085×全幅2190×全高2560mmで、3~5分の水素充填で70~80km走行できる。試験運用は2021年8月16日から2022年2月末まで、港区内の実際のごみ収集ルートを使って行う。

《纐纈敏也@DAYS》

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