フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)の主力ブランド、フォルクスワーゲン乗用車は7月30日、2021年上半期(1~6月)の決算を発表した。
同社の発表によると、上半期の売上高は406億8900万ユーロ(約5兆2885億円)。前年同期の285億8000万ユーロに対して、42.4%増と2年ぶりに増加した。
また、上半期の営業利益は、17億7300万ユーロ(約2305億円)。前年同期の14億9100万ユーロの赤字から、黒字に転換している。
黒字転換を果たしたのは、前年同期の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による新車販売の落ち込みが、今期は回復したため。また、効率的な危機管理体制の導入や、いっそうのコスト削減が利益を押し上げた。
フォルクスワーゲンブランドのアレクサンダー・サイツCFO(最高財務責任者)は、「厳格なコスト管理、南北アメリカでの戦略的再編の順調な進展、大幅な新車販売の増加が、好業績を後押しした」と述べている。