日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が7月1日に発表した2021年上期(1~6月)の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同期比11.6%増の246万4586台となった。
コロナ禍で大幅に減少した咋年上期からは回復したものの、19年実績は下回っている。上期のプラスは2年ぶりで、コロナ禍によって19.8%の減少となっていた昨年からは大きく改善した。ただ、コロナ前の19年上期との比較では10.5%減であり、回復は道半ばの状況だ。このうち登録車は8.7%増の152万1878台、軽自動車は16.7%増の94万2708台で、いずれも2年ぶりのプラスとなった。
登録車の日本メーカー乗用車8社のブランド別ではホンダ、マツダ、ダイハツが前年割れとなったもののトヨタや日産など5社は順調に回復した。レクサスを含むトヨタは14.3%増の79万5946台と好調で、登録車市場でのシェアは52.3%と過半数に達し、昨年から2.5ポイント拡大した。
一方、軽自動車のメーカー別では、全社がプラスを確保した。上期の販売シェアではダイハツが31.6%でトップ、次いでスズキが30.5%と大手2社が3割に乗せた。ベストセラーモデルを擁する3位のホンダは19.2%だった。
6月単月の新車総販売台数は前年同月比5.3%増の36万5631台で、昨年10月から9か月連続のプラスと回復を続けている。総台数のうち、登録車は9.2%増の23万4697台と4か月連続のプラスとなったものの、軽自動車は1.2%減の13万0934台と、小幅ながら9か月ぶりのマイナスに転じた。