メルセデスベンツは6月25日、ドイツ・ジンデルフィンゲンを、将来の車載オペレーティングシステム、「MB.OS」(メルセデスベンツ・オペレーティング・システム)の開発の中心的なキャンパスにすると発表した。
「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」の導入は、車両の直感的な操作に革命をもたらした、と自負する。このシステムの強みには、高性能チップや高解像度画面などのハードウェアコンポーネントと、カスタマイズ可能な機能やサービスを可能にする適応型ソフトウェアが含まれているという。
メルセデスベンツは次のステップとして、ホリスティックコンピューティングアーキテクチャの「MB.OS」の開発を進めている。電動パワートレインやバッテリー技術と同様に、この分野でも製品のソフトウェアと電子機器を管理することが重要になるという。
メルセデスベンツは2024年、「MB.OS」を車載化することを目指して開発を進めている。現在、車両をクラウドやIoT(モノのインターネット)の世界と、インテリジェントにネットワーク化するために取り組んでいる。製品ライフサイクル中に、デジタルサービスや拡張された製品機能に対する顧客のニーズに、さらに迅速かつ柔軟に対応するのが狙いだ。
メルセデスベンツはドイツ・ジンデルフィンゲンを、「MB.OS」の開発の中心的なキャンパスにする。「メルセデスベンツ・エレクトリック・ソフトウェアハブ」をジンデルフィンゲンに設立し、電動パワートレインとデジタル化のための統合コンピテンスセンターとして、中心的な役割を持たせる。メルセデスベンツ・エレクトリック・ソフトウェアハブは2022年初頭、稼働する予定、としている。