高齢者の免許返納は7.4%、9割が「勧められていない」と回答…産経新聞調べ

現在、周りの人に運転免許証の返納を勧められているか
  • 現在、周りの人に運転免許証の返納を勧められているか
  • 現在、周りで自動車の運転に不安がある人
  • 現在、周りで一番運転に不安があると思う人に対して、運転免許証の自主返納を勧めているか
  • 高齢運転者交通事故防止対策の認知度
  • シニア向け一日警察署長にふさわしいと思う有名人ランキング

産経新聞社は高齢運転者に関する意識調査を実施。免許を返納した高齢者は7.4%にとどまっていることがわかった。

今回の調査は、6月8日から14日までの7日間、同社が運営する会員サイト「産経iD」に登録している会員を対象に実施。2313人から得た有効回答をまとめた。

まず、65歳以上を対象に運転免許の保有状況を聞いたところ、7.4%が「持っていたが返納した」と答えた。さらに運転免許を「持っている」と答えた人に「現在、周りの人に運転免許証の返納を勧められているか」と聞いたところ、89.4%が「勧められていない」と回答。「現在、勧められている」と答えた人は5.2%だった。

次に、全年齢を対象に「現在、周りで自動車の運転に不安がある人」を複数回答で挙げてもらったところ、「特にいない」が最も多く59.3%。次いで「自分自身」(13.8%)、「配偶者・パートナー」(9.3%)、「父親」(7.9%)の順となった。「現在、周りで一番運転に不安があると思う人に対して、運転免許証の自主返納を勧めているか」と聞いたところ、71.9%が「勧めていない」、14.0%が「現在、勧めている」と回答。勧めてはいるものの、「田舎で一人暮らしの母が通院、買物ができなくなると不便でなかなか返納をしてくれません(58歳女性)」、「母親(87歳)、自分は絶対に事故を起こさないと言い張っている。困っている、免許の試験場でそれとなく指導をしてほしいが(65歳男性)」などの声が聞かれた。

次に、高齢運転者交通事故防止対策としての各取り組みに対する認知度を尋ねたところ、「70歳以上の運転免許更新時の高齢者講習の受講」は54.6%が「知っている」と回答。他方、「高齢運転者支援サイト」(78.9%)、「安全運転相談ダイヤル #8080」(77.6%)は約8割が「聞いたことがない」と答えた。

最後に高齢運転者(65歳以上)への交通安全運動のPRのために、一日警察署長を務めるにふさわしいと思う有名人を聞いたところ、1位「加山雄三」(42人)、2位「高橋英樹」(34人)、3位「明石家さんま」(33人)の順となった。高齢運転者と同じ65歳以上に限定すると、1位「加山雄三」、2位「高橋英樹」は全体と同じだったが、3位に「所ジョージ」が挙がった。男女別にみてみると、男性は「加山雄三」がトップで、2位「所ジョージ」、3位「高橋英樹」と続き、女性は「明石家さんま」がトップ、2位「高橋英樹」、3位「北大路欣也」「杉良太郎」「加山雄三」となった。
「私の過失はない」。往生際が悪い被告に対して、妻子を亡くした遺族が驚き、怒りを感じて、むなしい気持になるのは当然だ……

《纐纈敏也@DAYS》

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