岡山県倉敷市の水島臨海鉄道は6月3日、DD200形ディーゼル機関車(DD200-601)を導入したことを公式Twitter上で明らかにした。
同機は、本線走行と構内入換を兼ねる液体式の国鉄型機関車DE10形、DE11形の置換えを図るため2017年6月からJR貨物が導入している凸型車体の電気式ディーゼル機関車。「軸重」と呼ばれる1軸あたりの重量をDE10形並に抑えて入線時の汎用性を高めるとともに、同じ電気式のDF200形ディーゼル機関車やEF210形直流電気機関車の技術を応用することで性能の確保や信頼性の向上が図られている。
JR貨物以外では、同社が株主となっている千葉県の京葉臨海鉄道と水島臨海鉄道が導入を表明しており、京葉臨海鉄道では2019年度の安全報告書で2021年5月の完成予定としていたが、現時点で明らかにされていないため、水島臨海鉄道が私鉄での導入第1号となる。
水島臨海鉄道では、倉敷市駅と倉敷貨物ターミナル駅や東水島駅コンテナ基地との間で貨物営業を行なっており、水島臨海工業地帯の工場で製造された化学薬品や水島港で荷揚げされる海上コンテナを輸送。1971年製のDE70形ディーゼル機関車(DE701)がおもに活躍している。