ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスター(Polestar)は3月31日、「V2X」テクノロジーを開発するために、エネルギープロジェクトを共同設立した、と発表した。
ポールスターは、「Vehicle-to-Grid(V2G)」や「Vehicle-to-Home(V2H)」などの「Vehicle-to-X(V2X)」テクノロジーの開発を加速するために、スウェーデン本国のプロジェクトに参画した。スウェーデンのエネルギー庁の支援を受けて、ポールスターはパートナーとともに、2年9か月にわたる研究に参加している。
プロジェクトの一環として、スウェーデン・ヨーテボリに2つのV2X充電ステーションが建設される。そのうちの1つは、ポールスターのグローバル本社に設置される予定だ。
V2Xテクノロジーにより、EVはグリッドに接続された時に、電源として機能する。 EVをグリーンエネルギー(風力や太陽光など)で充電すると、車両は蓄電されたエネルギーをグリッドに戻すことができるという。
ポールスターのハンス・パーソン研究開発責任者は、「V2Xは、世界中の電力網の未来に革命をもたらすだろう。すべてがグリッドに接続された何千台ものEVが、再生可能エネルギーシステムの重要な部分として機能する世界を想像することができる。これは、石炭や原子力発電所を必要としない世界への第一歩」と述べている。