VRゴーグルを装着して楽しむ観光バスツアー、京浜急行が予定…試乗

オープントップXR観光バスツアー@横浜
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京浜急行電鉄は、VR・AR技術を使った観光バスツアー「オープントップXR観光バスツアー@横浜」を制作中。このサービスは、観光客がVRゴーグルを着用しながらバスの旅を楽しむ斬新なバスツアー。同社は2021年5~6月に予定している正式サービスに先駆け、関係者向けの試運転体験会を行った(取材日:3月19日)。

観光バスの乗客が装着するVRゴーグルには、外の風景とCG映像が合成された状態で表示される。そのため、周囲を見回すと横浜の街に、CGで描かれたキャラクターが存在しているように見える。

今回の体験会では、「ジョーカーを探して」と名付けられたシナリオが上映された。この物語はトランプの精霊たちと一緒に横浜を巡り、魔法のチカラを貯めて横浜の街を救うストーリー。序盤はよくある観光バスツアーのような雰囲気だが、物語が進むにつれて演出が派手になってくる。実際は晴天なのに雪が降ってきたり、空から巨大な生物が襲ってきたりする。

見どころはストーリーの中盤~終盤にかけて。バスがある地点に差し掛かると外の風景が完全にオフになり、VRゴーグルの中はCG映像のみになるのがおもしろかった。視界に映っているのはCG映像だが、バスに乗っているので振動と顔に当たる風は本物。自宅でVRコンテンツをプレイするのとは違った迫力を感じられた。

X観光バスツアーの特徴のひとつが、バスの位置情報を検出しているところ。現在のバスの位置に合わせてシナリオが進むため、信号待ちや交通渋滞のときもストーリーの進行に問題はない。バスが特定の位置に移動するまではループ映像などで時間を持たせ、シナリオをストップしておける。バスが発車したタイミングで、再びシナリオが進むわけだ。この仕組みは自動車の自動運転システムを改良したプログラムを採用しているそうだ。

システムの設計・開発を担当したシナスタジア代表取締役社長の有年亮博氏は、「今回はストーリーアイデアコンテストの受賞作を上映したが、今後は様々なコンテンツを計画中」と語る。具体的には映画やアニメ、漫画などの人気コンテンツとのコラボレーションや、Vtuber(バーチャルYouTuber)がバスガイド役を担当する企画など、いろいろなアイデアが出ているそうだ。

体験会で披露されたVRゴーグルとシステムは、まだ開発中のものだが、正式サービスに向けて軽量化やフィット感の向上を予定している。なお、現在想定している料金は、約30分のツアーで4000円前後。

《佐藤隆博》

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