多面的ショップモビリティ、自治体が活用…メロウと東京・世田谷区が協定

2020年11月に実施した実証実験の様子
  • 2020年11月に実施した実証実験の様子
  • 連携のイメージ図

モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開するMellow(メロウ)は、東京都世田谷区と連携協定を締結し、3月15日から区立公園や区営住宅等においてキッチンカー等による移動販売出店を開始する。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本人の生活環境が大きく変化する中、特に食生活にて住宅街での家食需要増大と飲食店の営業自粛が相まって、テイクアウト、デリバリーに参入する飲食事業者が激増。昨年以来、多くの自治体からも公共空間でのキッチンカー活用の問い合わせが増えている。

メロウではショップモビリティの社会的活用に目を向けて、その具体策を検討してきた。一昨年9月には発災時の被災地食事支援を行う「フードトラック駆けつけ隊」を発足し、千葉県で起きた大規模停電の際には延べ4000食の食事支援を実施。また昨年3月のさいたま市、続いて豊中市と包括連携協定締結を締結し、ショップモビリティを様々な行政施策に生かす具体策策定を行政との協働で進めている。

今回の世田谷区との協定締結は、現在の事業の中心である東京23区エリアにおける初めての自治体連携。区民の利便性向上を図るため、区内6か所の区有地でのショップ・モビリティ出店をスタートし、徐々に出店箇所を増やしていくことを計画している。また、区内飲食事業者などを対象として、移動販売参入を促進する業態多角化と事業継続支援、出店場所および出店者によるイベント連携に加え、災害時のフードトラックによる炊き出し実施など、モビリティによる被災者支援システムの構築なども行っていく。

キッチンカーの出店場所は、上用賀五丁目アパート(上用賀5-14-1)、喜多見まちづくりセンター(喜多見5-11-10)、代沢せせらぎ公園(代沢4-36-1)、希望丘公園(船橋7-9-2)、JRA馬事公苑前けやき広場(上用賀2-3-4)、世田谷区役所本庁舎(世田谷4-21-27)の6か所。2022年3月末日まで実施し、withコロナの「新しい生活様式」に対応した世田谷区民の利便性向上や施設の魅力向上を図る。

《纐纈敏也@DAYS》

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