VWグループが生産調整…半導体が不足、新車市場の急回復で 2021年1-3月予定

フォルクスワーゲンのドイツ・ドレスデン工場
  • フォルクスワーゲンのドイツ・ドレスデン工場
  • フォルクスワーゲンのドイツ・ツヴィッカウ工場

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は12月18日、半導体などの電子部品の不足により、世界規模で2021年第1四半期(1~3月)、生産調整を行うと発表した。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による新車販売不振の結果、大手半導体メーカーは、消費者向け電子機器などの他の分野に、半導体の生産能力を振り向けた。しかし、新車市場は急激に回復し、フォルクスワーゲングループは、半導体などの電子部品の不足に直面している。

このため、フォルクスワーゲングループは、欧州、中国、北米のさまざまな工場において、2021年第1四半期(1~3月)、生産調整を行い、半導体などの電子部品の供給不足に対応する。

影響を受けるのは、「MQB」プラットフォームを使用しているフォルクスワーゲン乗用車と商用車、シュコダ、セアト、一部アウディ車。フォルクスワーゲングループは、影響を最小限に抑える対策に取り組んでいる。

フォルクスワーゲングループの購買担当、Murat Aksel取締役は、「世界的に半導体のボトルネックの影響を受けている。生産の損失を最小限に抑え、顧客への通常の配送を可能な限り迅速に再開できるように、全力を尽くす」と述べている。

《森脇稔》

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