排水能力をはるかに超過した浸水が発生、浸水箇所は複数…再開した札幌市営地下鉄南北線

ホームに設置された一時貯水プール。
  • ホームに設置された一時貯水プール。
  • ホームを這うおびただしいホースの数。
  • 連絡通路の内側の壁に設けられた点検口から見た外壁。外壁からの浸水が内壁に向かって当たっていた。
  • 点検口から見た外壁のアップ。
  • 外壁(左)と内壁(右)の間にある空間では外壁から浸水している箇所(赤い円内)が確認された。

札幌市交通局は12月15日、水没事故が発生した札幌市営地下鉄南北線北34条駅(札幌市北区)の被災状況を明らかにした。

同線は12月14日9時24分から麻生~北24条間で運行を見合わせていたが、12月15日16時53分に再開している。

問題の北34条駅では走行路が復旧し、コンコースの水位も低下しつつあるものの、ポンプによる排水作業は継続されており、そのためのホースや一時貯水プールをホームやコンコースに設置している都合上、旅客扱いできない状況となっている。

したがって、当面の間、列車は北34条駅を通過して運行することになり、同駅の利用者を考慮して、麻生~北24条間の代行バス運行は継続されている。

札幌市交通局の発表によると、地下鉄駅では1993リットル/分の排水能力を備えているものの、12月14日の北34条駅では2600リットル/分の浸水があったと推定されており、排水ポンプ自体は浸水時点まで稼働していたという。

浸水箇所は複数あると考えられており、「抜本的な解消の目処は立っておりません」とされている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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