【SUPER GT 最終戦】GT500はKeePer TOM'S GR Supra以下トップ4がGR Supra…GT300もGR Supraがポール

GT500クラス ポールポジションを獲得した#37 KeePer TOM'S GR Supra
  • GT500クラス ポールポジションを獲得した#37 KeePer TOM'S GR Supra
  • GT500クラス予選2番手の#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
  • GT500クラス予選3番手の#36 au TOM'S GR Supra
  • GT500クラス予選4番手の#38 ZENT GR Supra
  • GT300クラス ポールポジションを獲得した#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT
  • GT300クラス予選2番手の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
  • GT300クラス予選3番手の#6 ADVICS muta MC86

富士スピードウェイで28日、SUPER GT 2020年シーズンの最終戦となる第8戦の公式予選が行われ、GT500クラスは#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)が、GT300クラスは#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がポールポジションを獲得した。

SUPER GT今シーズンの最終戦となる第8戦の舞台は富士スピードウェイ。タイトル争いは最終戦までもつれ込み、GT500クラスのドライバーズタイトルは10台が、GT300は6台がその権利を持って最終戦を迎えた。

28日に行われた公式予選はQ1、Q2と進むノックアウト方式。GT500クラスは15台全車がQ1を走行し、上位8台がQ2に進む。GT300クラスは参加30台を2グループに分けてQ1が行われ、それぞれの上位8台の計16台がQ2に進む。

GT500クラスはQ1でランキングトップの#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が脱落。またランキング5位ながらも、優勝すれば無条件でチャンピオンが獲得できる#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)もQ1敗退となった。さらにはポールポジションの1ポイントを取れば自力チャンピオンの権利があった#14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)も敗退と、予選は波乱の幕開けとなった。

Q2に進出したのは#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)、#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、#38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)、#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)、#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)の8台。

まずタイムを出してきたのは#64 Modulo NSX-GTの大津で1分27秒236。しかしトップタイムは次々と塗り替えられ、最終的に#37 KeePer TOM'S GR Supraの山下がコースレコードを塗り替える1分26秒386を記録してポールポジションを獲得した。山下は来日できないニック・キャシディの代役として2戦目の参戦。前戦もてぎではQ1敗退を喫していただけに、最終戦でその屈辱を晴らした。これでチームメイトの平川はポールポジションの1ポイントを上乗せし、ドライバーズランキングは単独トップに浮上。有利な形で決勝レースを迎えることができる。

予選2番手はランキングトップを10ポイント差で追う#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)。3番手は7ポイント差の#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)。4番手は15ポイント差の#38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)。ここまでGR Supra勢が占め、#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)を挟んで、6-7番手にはトップと3ポイント差で並ぶ#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)と#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が続いた。

優勝で20ポイント稼げるため、タイトル争いは大混戦。決勝で優勝したものがタイトルに輝く、絶対に負けられないレースとなる。

GT300クラスも7台のマシンのドライバーがタイトル獲得の権利を持って最終戦に挑んできた。16台でポールポジションをかけてタイムアタックを行うQ2では、まず#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が1分35秒068のトップタイムを記録すると、更にタイムを縮め1分34秒665を記録。これは2016年SUPER GT第6戦で記録されたコースレコード1分35秒707を1秒以上も縮める驚異的なタイムだ。最終的にこのタイムを更新する者は現れず、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがポールポジションを獲得。トヨタのホームコース富士スピードウェイで、GT500、GT300ともにGR Supraが予選を圧倒した。

これで#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)は42ポイントとなり、ランキングトップとは14ポイント差となった。ランキングトップの#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は予選7番手。5ポイント差で追う#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)は5番手。13ポイント差の#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が6番手、15ポイント差の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は2番手と、GT300クラスも激しいタイトル争いが繰り広げられそうだ。

注目の決勝レースは29日13時にスタート。66周、約300kmで争われる。

■SUPER GT 第8戦富士 公式予選GT500クラス Q2結果
1. #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)/1分26秒386
2. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)/1分26秒753
3. #36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)/1分26秒841
4. #38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)/1分27秒039
5. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)/1分27秒113
6. #23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)/1分27秒130
7. #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)/1分27秒229
8. #12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)/1分27秒647

■SUPER GT 第8戦富士 公式予選GT300クラス Q2結果
1. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)/1分34秒665
2. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)/1分35秒009
3. #6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)/1分35秒174
4. #96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)/1分35秒342
5. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)/1分35秒436
6. #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)/1分35秒527
7. #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)/1分36秒039
8. #2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)/1分36秒174
9. #244 たかのこの湯 RC F GT3(三宅淳詞/堤優威)/1分36秒621
10. #5 マッハ5G GTNET MC86 マッハ車検(坂口 夏月/平木 湧也)/1分36秒645
11. #25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)/1分36秒751
12. #10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)/1分36秒831
13. #7 Studie BMW M6(荒聖治/山口智英)/1分37秒131
14. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)/1分37秒179
15. #34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)/1分37秒255
16. #360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤)/1分38秒569

《藤木充啓》

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