ブランド総合研究所は、約1万人を対象とした「Go To トラベルキャンペーン」に関する意識&ニーズ調査を実施。その結果、キャンペーンを活用して旅行を予約している人は3.0%にとどまるなど、その利用については十分に進んでいないことが明らかになった。
調査結果によると、「Go To キャンペーンを利用して旅行に行きたいと思っているか」という設問に対し、「すでに予約している」(3.0%)と「具体的に検討している」(4.8%)、「できれば行きたい」(9.9%)の合計は17.7%だった。一方で、「旅行には行くが、GoToキャンペーンは利用しない」が2.9%、「今は旅行に行く気になれないが、感染が収まれば検討したい」は28.7%。半数を超える50.7%が「旅行に行きたいと思わない」と回答するなど、消費者としてはGoToトラベルへの参加の前に、新型コロナウイルス感染症の収束を優先する考えが強いようだ。
目的地については、旅行の予定がある人では中部および近畿の人気が高い。一方で、「感染が収まれば検討したい」と答えた人にて最も人気が高かったのは北海道。Go To キャンペーンの対象外となった東京は大幅に低くなっている。なお、回答者の居住地域別に行先の希望を分析してみたところ、北海道在住者が旅行先として希望する場所は北海道が26.6%と最も多く、また関東(東京除く)在住者は18.9%が関東など、いわゆる「域内観光」が多いという結果になった。