エクササイズトイ『PULLER』…犬との“遊び”で持続可能な共生社会へ[リアニマル]

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ドッグエクササイズTOY「PULLER(プラー)」
  • ドッグエクササイズTOY「PULLER(プラー)」
  • 丈夫なのに犬にとって噛み心地が良くしっかりホールドできる無臭の多成分高分子ポリマーという素材を採用し、犬が認識しやすい紫色にすることで、機能性、安全性、耐久性、しつけ効果も抜群に。遊びやすさにとことんこだわっている。超大型犬用から超小型犬用までサイズは5種類。
  • 使用済み(左)と未使用(右)のPULLER。比べてみると、歯がしっかりと食い込んだ跡を確認できる。
  • 得意分野を伸ばすことは、問題行動の解決にもつながるという。「褒められれば、犬にとっても大きな自信につながり行動も変わります。子犬のころから遊び上手に育てれば、問題行動の予防にもなりますし、制限のある都会の中でも、しっかり遊ばせることで、ストレスを軽減し、筋肉の衰えを防げるので、犬の健康寿命も伸ばせるんです」と吉田圭佑さん。
  • PULLER(プラー)を使ったトレーニング
  • トレーニングの実演に参加してくれた、ジャーマン・シェパードのサンちゃん
  • PULLER(プラー)を使ったトレーニング
  • PULLER(プラー)を追いかけダッシュするサンちゃん
持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」への取り組みが、日本でも各分野で徐々に広がっている。そんな中、犬に秘められた無限の可能性を活かした幸せな社会を次世代へ繋ごうとする試みがある。

事業活動を通じて「子どもたちの為に明るい未来を創造」することを目的としたDear・Children(ディア・チルドレン)は、この超高齢化社会(人口に65歳以上の比率が21%以上の社会)に備え、、人と犬、互いの健康寿命を延ばすため、「遊び」に着目。特に、人との信頼関係を構築できる「遊び」を、犬の潜在能力を引き出す「DOG PLAYNING(ドッグプレイニング)」(※1)としてコーチング理論化している。

そこで、その独自理論について、またその実現に欠かせない全く新しいドッグエクササイズTOY「PULLER(プラー)」の魅力について、PULLERプロジェクト責任者・小林正希氏と、犬のじどうかん「POOCH PAL(プーチパル)」代表で「PULLER」認定トレーナーの吉田圭佑さん、副代表の吉田和美さんを訪ねた。

◆健康寿命の伸ばすためにペットの力を借りる

「子どもたちを取り巻く社会問題を取り除き、安心して暮らせる 夢のある 明るい未来を創造することを目指す」。自らのミッションについて、こう掲げる「Dear・Children」。社会貢献事業を行う団体や企業をサポートする会社だが、この5年ほど、自らが主体となって行う重点特別事業としてペット関連事業にも取り組んでいる。

小林正希氏はこう話す。「私たちは、医療法人を母体として設立されました。医療を通じて社会とかかわる中で、医療だけでは健康は担保できない、世界で稀にみるハイスピードで超高齢者社会となった我が国で健康寿命をどのように伸ばしていくかという課題に直面していました。そんな時に弊社の代表取締役が愛犬を通じてドッグトレーナーと出会ったことで、ペットの力を借りることを思いついたのです」。

ペット、特に犬との生活は人の心身の健康に良い影響を与えると結論付ける研究データは国内外で多く発表されている。「犬との共生には、人間にとって“科学では解明できないプラス”要素が多いんです。犬と触れ合っただけで、血液中のオキシトシン、別名幸せホルモンが活発に分泌されたという研究結果もある。散歩をするだけで寿命が延びるとの報告も。犬猫を飼育すると飼い主の通院回数が減り、7~10%もの医療費が削減できるとも言われているんです。今後加速していく長寿社会において、健康寿命は大事。そこに、犬たちは大きな役割を果たしてくれるはずです」。

◆しつけ、訓練、トレーニングの要素が集約された「遊び」の理論

小林氏たち関係者が、どのようにペットとの幸せな共生を推進しようか模索していたのが5年ほど前。ちょうどその頃、展示会で運命の出会いがあった。ウクライナ生まれの全く新しいドッグエクササイズTOY「PULLER」だ。

一見シンプルなフープ型のデザインに、犬を夢中にさせる要素が詰め込まれているため、犬が興味を絶やさず自主的に遊び続けることができるとトレーナーたちの間でも好評だという。基本の遊び方は「持って来い(ボール)「引っ張りっこ(ロープ)」「ジャンプ&キャッチ(フライングディスク)」「水遊び」の4通り。

さらにポイントとなるのが、2個1セットのダブルトイであること。2つ同時に使うことで、過度な興奮や執着を緩和することができ、唸る、離さない、持って逃げてしまう、壊すといったことがなくなる。連続した遊びが可能になるだけでなく、しつけ効果が極めて高くなるという。犬の本能を理解し、そこから生まれる行動を「遊び」としてルール化することで、犬のストレスは減り、運動量が高まるのだ。

実は、そんな「遊び」こそ、犬と人との幸せな共生のカギとなるのだと小林さん。「遊びはコミュニケーションです。厳しいしつけやトレーニングではなく、遊んで学ぶことで、人と犬に信頼が生まれ、より豊かな共生が実現すると考えています。このように、しつけ、訓練、トレーニングの要素が集約された『遊び』の理論を『DOG PLAYNING(ドッグプレイニング)』と名付け、『PULLER』で実践しています」。

丈夫なのに犬にとって噛み心地が良くしっかりホールドできる無臭の多成分高分子ポリマーという素材を採用し、犬が認識しやすい紫色にすることで、機能性、安全性、耐久性、しつけ効果も抜群に。遊びやすさにとことんこだわっている。超大型犬用から超小型犬用までサイズは5種類。

<PULLERの遊び方>
その1:ころころと転がしたものを持って帰ってくる。ボールと違い捉えやすく誤飲の心配もない。
その2:引っ張りっこ。ロープのように緩まないため、誤って飼い主の手を噛むことがない。しっかりと奥歯で噛みしめられる形状なので、歯を傷めず安全に力を入れることができる。
その3:ジャンプ&キャッチ。フライングディスクのように投げたものをキャッチ。飼い主にとってはディスクよりも投げやすく、犬にとっては捉えやすいので遊びが続く。
その4:水遊び。超軽量で水に浮くため、水に親しみながらの遊びが可能。また、水中運動は、水の浮力により関節や腰の負担を軽減できるので、シニア犬にも安全。

◆それぞれの犬の可能性を引き出せるPULLER

「『PULLER』で遊ぶとさまざまな本能が刺激され、犬の能力が引き出されます」。そう口を揃えるのは、犬のじどうかん「POOCH PAL」代表である吉田圭佑さん、副代表の吉田和美さん夫妻だ。共に「PULLER」の公認トレーナーであり、小林氏らとその普及活動に尽力しつつ、「DOG PLAYNING」理論を実践している。

犬のじどうかん「POOCH PAL」代表・吉田圭佑さん、副代表の吉田和美さん

「犬のじどうかんでは、問題が起きてから相談に来るのではなく、問題がなくても教育することで健全に犬を育てるための交流の場、コミュニティを提供しています」と和美さん。「生涯、犬と楽しむため、飼い主さんに犬を理解してもらうために遊びの教室を設けていますが、その中のツールのひとつとして『PULLER』を採用しています」。

圭佑さんは、「『遊び』というと生産性がないように聞こえますが、そうではない」と話す。「災害救助犬、盲導犬、聴導犬、麻薬捜査犬いずれも、隠れんぼや宝探し、人との散歩など、犬が好む遊びから引き出された能力を最大限に生かした使役犬ですからね」。

POOCH PALは、災害救助犬の育成や地域見守りわんわん隊によるパトロールなど社会貢献活動にも尽力。犬たちが地域の高齢者や子供と触れ合う機会を積極的に作っている。そんな中で気づいたことがあるという。「飼い主さんがふれあい活動に愛犬を参加させたいと望んでも向かない犬もいます。『PULLER』を使うと社会貢献活動に適する犬、ドッグスポーツで活躍できる犬とそれぞれの特性が見えてくる。もともとは、『DOG PULLER』(※2)というドッグスポーツのツールですが、複数の違った遊びができるので、それぞれの犬の可能性を引き出せる。適性、社会での役割を見極めるためにも、遊びはとても重要なんです」(圭佑さん)。

POOCH PALでは、社会の役割を担える社会犬の育成も目標としている。「地域の人々に愛される犬を育てることで、その犬が飼い主同士だけでなく、犬を飼っていない人とのつなぎ役になることもあるんです」(和美さん)。

犬を介しただけで自然に仲良くなれたり優しくなれたり、そんな経験を持つ人も多いだろう。犬を社会の一員として受け入れることは、犬にとっても人にとっても幸せな持続可能な共生社会への第一歩となるはずなのだ。そのための重要なカギを握る「遊び」。コロナ禍で人も犬もストレスにさらされがちな今だからこそ、愛犬との遊び方を見つめ直してみてはいかがだろうか。




※1「DOG PLAYNING」は、現在「学校法人中村学園 専門学校 ちば愛犬動物フラワー学園(千葉市)」にて、カリキュラムに取り入れられ授業を実施している。
※2 世界大会も開催されるドッグスポーツ。今年4月の開催が来年に延期されたAnimal World Cup2020 in Tokyoでも正式競技となっている。

犬との“遊び”で社会を救いたい…切り札は、ドッグエクササイズTOY「PULLER」

《牧口じゅん》

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