ダイムラートラック、燃料電池の量産に向けた準備を加速

ダイムラートラックの燃料電池の量産に向けた準備
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ダイムラートラック(Daimler Truck)は6月30日、燃料電池の量産に向けた準備を加速させると発表した。

ダイムラートラックは、グループ全体の燃料電池開発業務を、新会社のダイムラートラック・フューエルセル社に集約する。一部には、さまざまな車両に応用する燃料電池と水素貯蔵システムの開発において、長年の経験を持つメルセデスベンツ・フューエルセルの業務を、ダイムラートラックへ移管することも含まれる。

ダイムラートラック・フューエルセル社は今後、ダイムラートラックとボルボグループが燃料電池の量産に向けて設立する合弁事業に移行する予定だ。ダイムラートラックとボルボグループは、合弁事業を通して、大型車両やその他に適用する燃料電池システムの開発、生産と商用化を目指す。ボルボグループは、この合弁に6億ユーロを出資する。

両社の共通目標は、厳しい要件を持つ長距離輸送で利用可能な燃料電池搭載の大型車両の量産モデルを2020年代後半に実用化することだ。さらに、大型車両以外の自動車や自動車以外での用途も、この合弁事業の範囲に含まれている。

自動車以外での用途のひとつが、ダイムラートラックとロールスロイスPLC(高級車のロールスロイスとは別会社)が結んだ燃料電池の分野での提携だ。両社は、データセンターなどの安全性が重要な施設向けのCO2ニュートラルな非常用発電機として、定置型の燃料電池発電機を共同開発する。現在、非常用発電機の多くが、ディーゼル燃料を使用している。これを、燃料電池発電機に置き換えることを目指している。

《森脇稔》

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