マレリの従業員が新型コロナウイルスに感染---日産追浜工場内ラインで勤務

マレリが生産・提供するフェイスシールド
  • マレリが生産・提供するフェイスシールド

マレリは、日産自動車追浜工場(神奈川県横須賀市)で勤務する従業員1人について、新型コロナウイルスに感染していたことが5月20日に確認されたと発表した。

日産の追浜工場にはマレリのサブラインがあり、そこで働くマレリの従業員が感染していた。職場は感染拡大防止のための消毒を実施済みで、感染者は保健所・医療機関の指示に沿って隔離施設に入る調整ができるまで自宅で療養するいう。濃厚接触者は同日から自宅待機とした。

新型コロナウィルスに関わる社会支援活動

マレリでは4月よりフェイスシールドの生産および医療従事者への無償提供、人工呼吸器生産支援を行っている。フェイスシールドは吉見工場(埼玉県比企郡吉見町)で4月24日に生産開始、生産能力は約600~1800個/日。5月3日から出荷を始め、6月中旬までに2500個(提供先決定分)を医療従事者に無償提供する予定だ。

またマレリでは4月27日、人工呼吸器メーカーのメトラン(埼玉県川口市)に対し、生産管理、調達、開発・生産技術の分野において人材を無償で派遣している。経済産業省関東経済産業局からの要請を受けての支援だ。

メトランは緊急用人工呼吸器の大量生産開始の準備を進めているが、一部の構成部品の短時間調達が困難であることや、メトロンの現在の生産供給能力と需要との間にギャップがあることから、早急な解決策を模索していた。さらにメトロンからの生産委託についても協議を進め、マレリ児玉工場(埼玉県本庄市)での生産を計画している。

続いてマレリは5月25日から吉見工場で既存のクリーンルームを活用し、不織布マスクの生産・出荷を開始する予定だ。生産能力は約3000~9000枚/日。マスクの配付は従業員向けから開始しする。今後の提供先についても検討中だ。今後、夏場の高温多湿下でも、飛沫防止と快適性を両立できる夏場特別仕様のマスクの生産も検討しているという。

《レスポンス編集部》

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