GMが配当と自社株購入を一時停止、資金確保へ…新型コロナウイルス対策

GMの米国本社
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GM(General Motors)は4月27日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)対策の資金を確保するために、普通株式の四半期ごとの現金配当を一時停止し、自社株購入プログラムも一時停止すると発表した。

さらにGMは、金融機関から運転資金を調達するために、短期の融資枠を拡大することも発表した。GMは3月24日、流動性を確保するために、金融機関の融資枠から、およそ160億ドルを引き出すと発表していた。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、グローバル市場における業績が不確実性を増していることを考慮したものだ。GMは、160億ドルの資金を調達することにより、財務基盤を強化する。

今回の短期の融資枠の拡大は、財務基盤をさらに強化するのが目的だ。GMとGMファイナンシャルが2021年4月までに確保している年間20億ドルの回転信用枠を、2022年4月まで延長し、回転信用枠も3年間で36億ドルに拡大する。

GMのディビア・スリヤデバラCFO(最高財務責任者)は、「新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた世界市場の不確実性を乗り超えるために、財務基盤を引き続き強化していく。財務基盤を強化することにより、すべての関係者に価値を生み出すことができる」と述べている。

《森脇稔》

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