住友ゴム、5期連続の営業減益 2019年12月期決算

住友ゴム/ダンロップ(レクサスES)
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住友ゴム工業は2019年12月期(1~12月)の連結決算を発表。固定資産の減損損失計上などにより、営業利益は前期比42.1%減の330億6500万円で5期連続の減益となった。

国内新車用タイヤは、納入車種拡大によるシェアアップや低燃費タイヤを中心とする高付加価値商品の拡販により販売数量が増加し、売上収益は前期を上回った。国内市販用タイヤもダンロップブランドの低燃費タイヤを中心とした高付加価値商品の拡販に加えて、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要を取り込んだが、暖冬の影響により冬タイヤ販売が前期を下回ったため、売上収益は前期を下回った。

海外新車用タイヤは、欧州、北米のほか、新興国での納入拡大などにより、売上収益は前期を上回った。海外市販用タイヤはアジア・大洋州地域では中国の景気減速の影響を受けたが、欧州・アフリカ地域は、欧州を中心にファルケンブランドの販売を順調に伸ばした。米州地域では、北米で4WD・SUV用タイヤ「WILDPEAK」が好調に推移するなどファルケンブランドの販売を伸ばした。

この結果、タイヤ事業の売上収益は同0.1%減の7675億5100万円、事業利益は同9.8%減の461億8300万円となった。

スポーツ事業などを含めた合計の売上高は同0.1%減の8933億1000万円で3期ぶりの減収となった。事業利益は同11.2%減の538億7800万円。タイヤ事業における北米、南アフリカ工場、産業品他事業におけるスイス工場では、各々の事業計画を見直した結果、のれん・固定資産の減損損失を計上することとなり、営業利益は同42.1%減の330億6500万円で5期連続の減益、当期利益は同66.7%減の120億7200万円で2期連続の減益となった。

今期の業績見通しは、売上収益9100億円(前期比1.9%増)、事業利益550億円(同2.1%増)、営業利益540億円(同63.3%増)、純利益355億円(同194.1%増)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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