モータースポーツ界を支えたい! グッドイヤーがレースの迫力を伝える…東京オートサロン2020

日本グッドイヤーブース
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米国で大人気のNASCARにタイヤを供給して2020年で66年目を数えるグッドイヤー。東京オートサロン2020では、タイヤ交換デモンストレーションやドライブシミュレーターの設置で来場者にレースの迫力を伝えた。

ブースに足を運ぶとNASCAR参戦のトヨタ『スープラ』と世界耐久選手権(WEC)参戦の『Jota Sport オレカ車』の出迎えがあり、モータースポーツ好きにはたまらない。

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日本グッドイヤーブース日本グッドイヤーブースグッドイヤーは昨年WECに復帰。来シーズンからは世界ツーリングカー・カップ(WTCR)でワンメイクタイヤを供給する。それらは世界的な戦略としてモータースポーツを再度強化する狙いがあるからだ。

タイヤ交換はプロの技

日本でもグッドイヤーを再認識してもらいたい気持ちから、昨年のオートサロンで人気となったNASCAR企画を引き続き実施。今回もブースは大盛況で、タイヤ交換デモンストレーションでは人垣ができるほど。

「日本の方々はNASCARのピット作業はなかなか見れない。貴重な体験になったと思います。NASCARはピット作業も競技の一部なんですよね。タイヤを止めるホイールナットは(F1のように)センターだけではなくて5本もある。それをいかに速くするかという競争でもあるんです」と担当者。ピット作業も含めてエンターテインメントとして米国で根付いている。

タイヤ交換は「タイヤを運ぶ」「ジャッキで車両を上げる」「ボルトを締める」と分業して5人で行うが、全員が各役割のプロフェッショナルだ。

日本グッドイヤーブース日本グッドイヤーブース「彼らは本当にその専門。タイヤを運ぶ人はタイヤ運びだけをやっている。分業して、一つの作業のプロフェッショナルになって、彼らもステップアップしていくんです。いいチームに(移籍として)引っ張られるんです。そういうドラマもNASCARにはあるんです。ドライバーだけじゃない」(担当者)

日頃からトレーニングをしているというピットクルー。本国ではトップチームに所属しているとサインを求められることもあるそうだ。まるでアスリートのような俊敏な動きで素早くタイヤ交換している姿を見ていたら、彼らに人気が出るのもうなずける。

ちなみに来日したのは服部茂章氏が率いるレーシングチーム『HRE』のピットクルーだ。

超リアルなドライブシミュレーターを体験

来場者がレース体験できるよう、ブースには3台のドライブシミュレーター『iRacing』が設置された。実はこのシミュレーター、ただのシミュレーターではない。プロのNASCARドライバーが次のレースの位置取りなどをシミュレーションするためにも使われている。

またディスプレイに映る本物のようなコース映像にも驚くが、iRacingではタイヤがタレてくる感覚なども再現されるそうだ。オンラインゲームとして一般ユーザーも楽しめるが、プロが使うだけあって再現度もハンパではない。

日本グッドイヤーブース日本グッドイヤーブースこの日は誰でも運転できるように一番優しいモードが設定されていたが、モードを外してプロドライバーが使う時は普通の人では運転できないくらい難しいものになる。それだけリアル、本気のシミュレーターなのだ。

モータースポーツ界全体を下から支える

アメリカではNASCAR、WEC、そして来季はWTCRもサポートするグッドイヤー。それなら我が国では? 日本グッドイヤーには昨年モータースポーツ推進室が設けられ、国内での新しい動きも気になるところ。

「じゃあ日本で最高峰のSUPER GTに参加するかというと、そういうわけではありません。私たちの日本でのモータースポーツ活動はファンを増やすこと。モータースポーツ界全体を下から支えるのが日本における取り組みになります」(担当者)

日本グッドイヤーブース日本グッドイヤーブース何かを盛り上げるためにファンを増やそうとすることは当たり前ではあるが、それが一番難しいとも言える。だが既存ファンだけに頼って、新規ファンを増やす努力をしないと業界は縮小してしまう恐れがある。

「もっと参加型のレースを増やして、より多くの人にモータースポーツの楽しさを伝えていきたいです」と担当者は続けた。タイヤはクルマの荷重を支えながら、回ることで前進させる。グッドイヤーも大小さまざまなレースを支え、それによってモータースポーツ界がさらに発展することを期待したい。

《Hideyuki Gomibuchi》

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