異業種が連携してトラックの積載効率を向上…幹線輸送スキーム開始へ 日野など

幹線輸送スキームに参加した企業
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  • NLJが目指す物流

日野自動車は12月4日、子会社であるNEXT Logistics Japan(NLJ)が、荷主企業、運送事業者、求貨求車サービス企業といった物流に関わる各企業の知見や技術を結集し、深刻化する物流の課題解決に向けて新たな幹線輸送スキームを事業化すると発表した。

幹線輸送スキームは、東西2カ所にクロスドック(拠点)を設け、荷主各社の荷物を集約する。荷物と車両の情報から算出した最適パターンで混載するとともに、空きスペースへの積荷マッチングし、積載効率の最大化を図る。荷物の重量やサイズ、輸送頻度といった特性の異なる荷物を混載することで、車両の積載可能重量・容積を最大限に活用、需要時期の違いによる年間を通じた積載率の平準化も図る。

幹線輸送スキームに参画するのはアサヒグループホールディングス、江崎グリコ、千代田運輸、トランコム、ユーネットランスで、各社はNLJへ総額約1億円を出資し、12月9日からスキームを運用開始する。

車両は、積載効率を高めた専用開発の全長25m級ダブル連結トラックを用いることで、ドライバー1人で大型トラック2台分の荷物を輸送し、物流の省人化にも取り組む。

運送事業におけるドライバー不足、積載率低下は著しく、幹線輸送で顕著な傾向として表れている。物流への危機意識を同じくする企業とともに、現在物流で特に大きなボトルネックとなっている東名阪間の幹線輸送の効率化・省人化を目指す。

今後、幹線輸送スキームの実運用を通じてノウハウを蓄積するとともに、参画企業を拡げ、幹線輸送スキームを進化させていく。

《レスポンス編集部》

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