ボルグワーナー、新型モーター開発…ハイブリッド車向けに2020年から生産へ

ボルグワーナーのハイブリッド車向け新型モーター「HVH 146」
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ボルグワーナー(Borg Warner)は12月5日、電動車向けの新型モーター「HVH 146」を開発した、と発表した。2020年前半に主要な自動車メーカー向けに生産を開始し、ハイブリッド車に搭載する予定だ。

この電気モーターは、ボルグワーナーの「HVH」シリーズに加わったものだ。デザインが柔軟なHVHシリーズのモーターは、多様なコンフィギュレーションと、スケーラブルな出力とトルクを実現するという。

永久磁石内蔵型電気モーターのHVH 146は、ハイブリッド車において、従来のオルタネーターが搭載される位置でのベルト駆動組み込みに最適という。エンジン前部に取り付けられ、高張力ベルトシステムを通じて高出力と最高回転数1万6500 rpmでの稼働を可能にする。ストップ/スタート装置として使用するほかに、ブレーキ時やコースト時のバッテリーの回生充電にも使用できる。

また、HVH 146電気モーターは、ピークトルク65Nm、ピーク効率95%を実現し、クリーンな補助動力として、航続を向上させる。ピーク電力35kWとピークトルク65Nmを実現する一方で、重量は14kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは従来のオルタネーターの2倍以上を達成しているという。

自動車メーカーを対象に開発されたこのモーターは、コンパクト設計が特長で、車両に簡単に搭載できるように設計されている。HVHシリーズは、従来の丸線に代わり、精密に成形された平角線と複数の層から成るインターロック型「ヘアピン」を使用している。この独自の配線方法とワイヤのサイズによって、モーターの出力密度と効率を向上。また、水冷方式によって出力密度はさらに増大するという。

ボルグワーナーのHVH146は、まずはハイブリッド乗用車向けに発売される。その後、商用車にも拡大展開する、としている。

《森脇稔》

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