札幌圏で黒字回復、全体でも営業収益が増加…JR北海道の2019年4~9月実績

札幌圏での業績向上の立役者となっている新千歳空港~札幌・小樽間の快速『エアポート』。2020年春のダイヤ改正では、毎時4本から5本に増強される予定。2019年2月撮影。
  • 札幌圏での業績向上の立役者となっている新千歳空港~札幌・小樽間の快速『エアポート』。2020年春のダイヤ改正では、毎時4本から5本に増強される予定。2019年2月撮影。

JR北海道は12月4日、2019年度における第2四半期まで(4~9月)の実績を公表した。

当期は、新千歳空港へのアクセス客増加や北海道胆振東部地震からの回復が進んだ札幌圏や、2020年5月に廃止される北海道医療大学~新十津川間を含む札沼線、観光列車への取組み効果があった釧網本線や宗谷本線、鉄道通学への切換えが図られた日高本線苫小牧~鵡川間、北海道胆振東部地震から回復した函館本線岩見沢~旭川間で運輸収入や営業収益の増加、営業損失の改善が見られた。

とくに札幌圏では除雪などの費用が発生していないこともあり、千歳線新札幌駅(札幌市厚別区)付近の高架橋修繕で営業費用の増加があったものの、営業損益が黒字化。全体的にもこれらの効果で、営業収益が増加したという。

一方、北海道新幹線や根室本線富良野~東鹿越間・帯広~釧路間、石北本線(新旭川~網走)では線路や設備の修繕費用などが拡大し、営業損失が増加した。

このうち北海道新幹線は、北海道胆振東部地震からの回復で運輸収入が増加したため、全体としては前年度並の営業損益になったという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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