今回、セレンス ジャパンが公開した「Cerence Multi Modal PoC」は、すでに今年1月にニュアンス・コミュニケーションズがCES2019でデモした技術をベースに日本語版とした技術。この日は東京・お台場エリアでの走行しながらドライバーが発話して情報を獲得するデモとして用意された。CES2019での体験ではブース内で停止した状態で行われており、実際に走行して行うデモは日本初とのことだ。なお、このデモ版は製品化に向けてOEMへの採用を働きかける一歩手前のレベルとして披露された。
今回のデモでは視線と音声をリンクさせたコマンドにのみ対応したが、「Cerence Multi Modal PoC」にはこれ以外にも、クルマのウインドウを見ながら「あの窓を開けて」、ドアを見ながら「そのドアを閉めて」といったコマンドに対応する機能も含まれる。CES2019ではこのデモを実演しており、村上氏によれば「日本語に対応できた機能に特化してデモすることになった。将来的にはその対応も行うことを考えている」と語った。