矢崎総業の代表取締役社長が語る「これからのモビリティ社会」…東京モーターショー2019

矢崎総業の矢崎信二社長(崎は立つ崎。東京モーターショー2019)
  • 矢崎総業の矢崎信二社長(崎は立つ崎。東京モーターショー2019)
  • 矢崎総業(東京モーターショー2019)
  • 矢崎総業(東京モーターショー2019)

矢崎総業の矢崎信二社長(崎は立つ崎)が、東京モーターショー2019プレスブリーフィングにて、これからのモビリティ社会に対して、会社としての展望や今後の方向性について述べた。

矢崎社長は「今、私達自動車業界が直面している変化とスピードは、これまでの経験則を遥かに上回る"100年に一度の大変革"」であると語り、「"MaaSの概念で創出される巨大なマーケット"の出現は、自動車業界に留まらず、鉄道やバスといった旅客運送、移動の目的である買い物や観光、医療などあらゆるサービスに影響を及ぼすもの。この変革は環境・エネルギー問題、都市と地方が抱える問題解決に向けたオールインダストリーを巻き込む産業構造の大変革である」とした。

この大変革に対し、矢崎総業は今年6月に、「スピーディでオープンなスタンスで異業種と協業やイノベーションの加速を目的」としたモビリティ事業本部を設立。自動車部品の事業基盤に加え、商用車を対象とした運行管理や安全運転のデータビジネスを統合していく。すでに現時点で10万台の規模に達しており、日本だけでなくタイでもサービスを開始している。

続けて矢崎社長は「現在45の国と地域で事業を展開している」とした上で、「グローバル化を進めるにあたっては、社是である"世界とともにある企業""社会から必要とされる企業"の理念を軸に、それぞれの国や地域が持つ独自の地域性や文化を尊重し、地域に根差した経営と、そこで築いた信頼関係を最優先としてきた」と語る。この地域密着型の事業基盤を強みとした上で「先が読めない時代の変化に、柔軟に対応するために、生産・販売・開発といった全ての領域でビジネスの流動性を強化する」と述べた。

最後に「これからも時代の変化に適応した新しい価値を提供できるよう、私自身が先頭に立ち、全社一丸となって果敢に挑戦していきたい」と締めた。

《二城利月》

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