NGKスパークプラグ、NTKニューセラミックを製造・販売する日本特殊陶業は、赤のNGKスパークプラグ、緑のNTKがつくるセンサー類、そして近い将来に具現化させる研究開発分野と、3つのステージで東京モーターショー2019に展開した。
その3分野それぞれにタッチパネル対応モニターが配置され、興味関心のあるトピックスにタッチすると、巨大ビジョンに解説動画が表示されるという仕掛け。
左に配置したNGKスパークプラグテーブルには、M10高性能スパークプラグ スーパーロングリーチ(M10 Bi-HEX12)、2輪用市販スパークプラグ(MotoDX)、レーシングスパークプラグ、イグニッションコイルなどの実物を展示。実機をみながら巨大モニターに映るガイダンスを読み込むことで、スパークプラグの仕組みやシーンごとに違った構造などがわかる。
中央のNTKニューセラミックテーブルは、セラミックス技術を活用した酸素センサなどを展示。エンジンのノッキング振動を圧電セラミックスで検出する非共振型ノックセンサをはじめ、排気ガスのクリーン化に貢献する全領域空燃比センサ、排気ガス中のNOx濃度と酸素濃度を同時かつ高精度に測定可能なNOxセンサなどを展示している。
そして右側に配置した研究開発テーブルには、将来技術の調査、事業可能性の検証(FS)、当社基盤技術の研究開発、新規事業の先行開発などを担う日本特殊陶業の研究開発分野を紹介。
ここでは、同社の新規事業の柱である次世代自動車、環境・エネルギー、医療の3つの研究開発分野のなかでも、次世代自動車のトピックスを集中展示。
大容量・高エネルギー密度をめざして開発中の次世代バッテリー 全固体電池をはじめ、自動運転や高度道路交通システムなど大容量通信社会での活用が見込まれるセラミック製基板、燃料電池自動車(FCV)の水素を安全に活用するための水素漏れ検知センサ、過酷な環境に耐えるセラミック材料でつくられたパッケージ・基板などを、実機を含めて展示している。