軽量・安価なアシストスーツ、パレットレンタルのユーピーアールが開発…サポートジャケットEp+ROBO

ユーピーアールの動力付きアシストスーツ『サポートジャケットEp+ROBO』
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パレットおよび運搬機器のレンタル会社・ユーピーアールが、動力付きアシストスーツ『サポートジャケットEp+ROBO』を新開発。10月から販売、レンタルを行う。

アシストスーツとは、モーターなどの機械を身に付けて、重いものを持ち上げたり、運んだりするといった動作をサポートしてくれる器具となる。

今回発表された「サポートジャケットEp+ROBO」最大の特徴は重量3.4kgと、動力付きアシストスーツの中では最軽量級の重量を実現している点。軽量ながらモーターが左右別々に動くことにより、縦・横・斜めの動作を的確にアシストする。

さらに従来のアシストスーツに比べ格安で、デイリーレンタルが1日1000円、サブスクリプションで月1万8000円と、相場の半額以下で気軽にレンタルが行えるのもポイントだ。

10日の記者会見で代表取締役の酒田義矢は、アシストスーツの開発経緯として、高齢化や労働人口不足、そして現場の業務上疾病の6割が腰痛であることを挙げ、現場の人たちをアシストしたいと考えて開発を始めたとのこと。2014年に無動力タイプのサポートジャケット『Bb+PRO』、2018年に同じく無動力の『Bb+FIT』を発売し、それらが好評を得ていることも踏まえて、今回の動力付きスーツの開発に至ったようだ。

現状のアシストスーツはニーズはあるものの、価格は高く、本体の重量も重いといった問題があり、またなかなか試してもらう段階まで行くのが難しいという問題を抱えている。それらを解決するため、軽量かつ低価格、そして気軽にスーツを試せるレンタル制度を用意したとのこと。

続いてアシストスーツ事業部長の長澤仁よりスーツの説明が行われ、ここまで軽量にできた理由として、背中のボーンを採用せず、極力フレームも無くすことで軽量を実現したと語る。軽量かつコンパクトでありながら、上半身や太ももにピッタリとくっつけることで動力のロスを削減。筋力の活動を最大42.8%も軽減する効果が得られるという。

会場では実際にスーツを着用させてもらうこともできたが、胸や足を機械が押し続けてくれることにより、特に降ろす動作を行う時に力強いアシストを感じられた。前側で機械に寄り掛かるイメージで体勢をキープできるため、腰側には負担を全く感じなかった。

アシスト方法もスイッチの切り替えにより、強めのアシストや動作にあったスピードを選ぶこともでき、歩行時には自動でアシスト機能を切ることで転倒事故なども防いでいるという。

最後に、長澤氏より開発にあたっての願いとして「ヘルメットや安全靴のようにアシストスーツで腰を守る文化が当たり前になりますように」と語られた。アシストスーツ業界が現在右肩上がりとなっており、各社切磋琢磨を繰り広げている。長澤氏の語った未来もそう遠くないのかもしれない。

《二城利月》

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