快速『エアポート』に「特別快速」…新型H100形は小樽-長万部間へ最初に投入 2020年春

いよいよ量産車の投入が始まるJR北海道のH100形気動車。2020年春には「山線」と呼ばれる函館本線小樽~長万部間に最初に投入され、キハ40形やキハ150形を置き換える。写真は試験中の量産先行車。
  • いよいよ量産車の投入が始まるJR北海道のH100形気動車。2020年春には「山線」と呼ばれる函館本線小樽~長万部間に最初に投入され、キハ40形やキハ150形を置き換える。写真は試験中の量産先行車。
  • 小樽・札幌~新千歳空港間の快速『エアポート』は、毎時4本から5本に増強。札幌~新千歳空港間で途中2駅停車の特別快速も設定される。

JR北海道は9月11日、快速『エアポート』と函館本線(小樽~長万部)で2020年春に実施する輸送改善の概要を発表した。

小樽~札幌~新千歳空港間で運行されている快速『エアポート』は、現在、毎時4本が設定されているが、車両増備と信号など地上設備の増強により、毎時5本とする。

このうち、朝の通勤時間帯と夜間帯には、札幌~新千歳空港間で、途中、新札幌駅(札幌市厚別区)と南千歳駅(千歳市)に停車する特別快速を設定し、空港利用客と沿線利用客の棲み分けを図る。

この特別快速は朝通勤時間帯の札幌→新千歳空港間に2本、夜時間帯の新千歳空港→札幌間に2本を設定。札幌と新千歳空港は現行より4分短縮した33分で結ばれ、朝の新千歳空港行き1本は、新千歳8時発羽田行きの搭乗が可能な時刻が設定される。

また、通常の快速は、札幌を6時前に発車する新千歳空港行きが設定される。

一方、函館本線(小樽~長万部)では、電気式の新型気動車H100形が最初に投入され、現行の老朽化したキハ40形やキハ150形を置き換える。

なお、基地である苗穂運転所から小樽以西への送り込みの関係で、早朝の札幌発然別行きにも運用される。朝夕に倶知安~小樽~札幌間で運行されている快速『ニセコライナー』に充当されているキハ201系は、H100形導入後も運用が続けられる。

H100形は2018年2月に量産先行車2両の試験が始まっているが、2019年9月には量産車6両が納車済。2020年1月には7両が追加される予定で、2020~2021年度には60両を導入し、経年35年を超えた気動車を置き換える計画。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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