巻き上がる水煙のなか、燃費やレインタイヤのもちといった諸条件を雨量変化とともに各陣営が入念に睨みつつのレース展開。3周終了時点でSCが撤収してレースが戦闘状態に入ってからも、序盤~中盤は上位に関しては膠着状態に近い流れとなる。そのなかで予選19位から猛攻を見せたのが#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)だった。さすがの走りで場内を沸かせた#18 可夢偉はこのレース、最終的に6位に入賞する。
決勝3位は#37 N. キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)、予選から2つポジションを上げて表彰台を獲得した。その僚友であり、前出・中嶋悟さんの長男である#36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)も予選から5ポジションアップで5位に入る力走を見せた。4位は#16 野尻智紀(TEAM MUGEN/ホンダ)で、優勝経験者3人が底力を示しもした富士雨中戦だった。
前戦まで今季は優勝か2位だった昨季王者 #1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)は、今回11位で初の無得点。ただ、依然として#1 山本はシリーズ首位に位置しており、#37 キャシディを5点リードしている。ポイント3番手は今回ポール・トゥ・ウインで11点フルマークの#64 パロウ、首位からは13点差だ。
今回がSFデビュー戦だった#15 P. オワード(TEAM MUGEN/ホンダ)は14位で完走を果たしている。