今回の決勝2位は#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)。彼にとっては前週のルマン24時間レースに続く2位となったわけが、ルマン同様、SFでも初優勝は以前から何度となくあと少しまで迫っていた目標である。今季SFに関しては開幕から2戦連続無得点レースとなっていた#18 可夢偉だが、今回はナイスオーバーテイクも披露しての好結果、再び初優勝に迫っていくムードが出てきたようであり、次戦以降が楽しみだ。
3位は今季新人のオーストリア国籍ドライバー、#50 L.アウアー(B-Max Racing with motopark/ホンダ)。最終盤に#18 可夢偉に抜かれて2位を失いはしたが、SF初表彰台を獲得している。レッドブルカラーのマシンで走る彼は、日本にも馴染み深いかつての大物F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーの甥だ。ドイツのDTM参戦というトップカテゴリー実績が既にあるアウアーとはいえ、3戦目でのこの成績は立派。やはり今後が楽しみな存在である。