【JNCC 第3戦】山岳レースは渡辺が快勝、ヤマハVSベータの時代へ

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年間7戦をもって戦われる、全日本クロスカントリー選手権JNCCは中盤戦へ。第3戦は4月28日、岐阜県高山市の鈴蘭高原スキー場跡地で開催された。

この春の終わりから、例年山岳レースへと入って行くため、よりクロスカントリーに強いライダーが結果を出していく。序盤で作った勢いを、いかにこの山岳ラウンドで持続できるか否かが、シーズンを戦う上での重要なポイントだ。

4月末に、日本を襲った冷気は鈴蘭高原を直撃。夜には氷点下まで冷え込み、土曜には積雪。JNCC史上でも類を見ない悪天候が会場を襲ったものの、当日昼にはある程度回復していった。雨が降らずとも、ウッドチップ下にしみこんだ水分でところどころ谷地になる鈴蘭では、多少の雨天も影響がない。

スタートは、最インから滑り込む斉藤祐太朗をアウトからかぶせる形で、レジェンド渋谷清幸のホールショット。開幕ウィナーの馬場大貴、鈴木健二、そして王者渡辺学がすぐにリードを奪ってオープニングラップの先を奪い合う。1周目、渡辺は思いきり前転してしまうほどの大クラッシュに見舞われ、馬場がトップへ。

渡辺は、AAクラス最後尾へ後退。さらに、ハイドレーションシステムに影響が出てしまったり、ヘルメットカメラが視界を妨げたりとトラブルを排除するためにピットインして作業の時間を強いられた。しかし、その大変なロスをまったくものともせず、リザルトにあるとおりすぐさま順位を回復。再度馬場が見えたのは3周目、馬場とのバトルが展開された。

馬場は、渡辺のハイペースについていけず離脱。渡辺によれば、「今シーズンは、勝てるとは思っているが、だからといって手を抜いたら面白くない。テーマをもって、取り組んでいる」とのことで、ペースを落とさずに周回を重ねていく。馬場は、後半になるにつれタイヤの不調を感じて後続の鈴木に追いつかれてしまう。鈴蘭は、レースが進むにつれて岩が出てくるため、タイヤ以外の面でもグリップが悪化するのだが、鈴木はこの隙をついて馬場をパス。

結果的に、超人的なペースで周回した渡辺は4位以下をラップ。快勝を遂げた。開幕からヤマハの攻勢が続き、3レース連続で表彰台をヤマハが独占。ここに絡んで来ているのが、今レースからベータに乗り換えた内嶋亮(ただし、セカンドクラスのA。総合5位で、大躍進)や、6位斉藤ら。ヤマハの圧勝は変わらないモノの、ベータ勢が戦力を増して追撃態勢へ移行している。

《稲垣 正倫》

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