日産自動車は3月29日に臨時取締役会を開催し、3月27日に受領したガバナンス改善特別委員会からの報告書で提言された「指名委員会等設置会社」へ移行する方向で準備することを確認したと発表した。
6月末の移行を目指して社内体制を構築し、その準備を進める。
また、委員会の報告書では、社外取締役を過半にすることが提言された。このため、6月下旬に開催する定時株主総会に向けて取締役会メンバー候補者の選定や、その後の役員報酬案を検討して取締役会へ助言を提供するため、「暫定指名・報酬諮問委員会」を設置することを決めた。
暫定委員会は、社外取締役3人で構成し、3人のインターナショナルアドバイザーが助言する。委員長には、社外取締役の井原慶子氏が就任する。
同社では、新しいガバナンス体制への早期移行を目指して取り組みを加速させていくとしている。