2019年の開幕戦は、活劇性の高い展開というよりはソリッドで濃密なレースになった。優勝争いは予選でトップ6を占めた強豪チームのマシンのうち5台によって繰り広げられ、彼らが最終的にトップ5を占めることになったが、その5台のなかでジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)はレース前半、上位序列の真ん中あたりに位置してレースを進め、中盤戦でピット戦略やタイヤ選択、スパート時期をうまくマネージメントして首位に浮上。あとはフィールドを支配して開幕勝利をつかみ取った。
次戦の舞台はテキサス州オースティンにあるF1アメリカGP開催コースの“COTA”(Circuit Of The Americas)。琢磨は「COTAでの合同テストの結果はいいものでしたし、ダイナミックなコースでのレースが今から楽しみです」と、逆襲に向け闘志を燃やす。同コースでのインディ初実戦となる今季第2戦は2週後、現地24日を決勝日とするスケジュールで開催される。《遠藤俊幸》