ルネサス、仮想化を実現するフラッシュ内蔵28nm車載制御用クロスドメインマイコンを開発

ルネサスの仮想化を実現する車載制御用クロスドメインマイコン「RH850/U2A」
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ルネサス エレクトロニクスは2月25日、28nmプロセス採用のフラッシュメモリ内蔵車載制御マイコン「RH850/U2A」を開発したと発表した。

クルマの電気/電子(E/E)アーキテクチャの変化に伴うECUの統合化を早期に実現するため、複数の役割を1チップで実現するニーズが高まっている。

RH850/U2Aは、400MHzのCPUを最大4コア(ロックステップ対応)、各CPUにはハードウェアの仮想化支援機構を搭載。RH850のリアルタイム性を確保しつつ、フラッシュメモリ内蔵のシングルチップマイコンとしては世界で初めて仮想化を実現することに成功した。

さらに電流変動率を抑制した自己故障診断SR-BIST(Standby-Resume BIST)機能を搭載。これらよりASIL Dを含む機能安全レベルの異なる複数のソフトウェアを1つのマイコンで動作させることができ、ECUの統合を実現する。各ソフトウェアは相互干渉しないため、ユーザは従来のソフトウェア資産を効率よく活用してECUの統合を図ることができる。

ルネサスはRH850/U2Aを第一弾として、クロスドメインマイコンのソフトウェアや開発環境を整備していく計画だ。RH850/U2Aは、2020年1Qからサンプル出荷を順次開始する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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