国土交通省は2月20日、バリアフリー化が必要な特定道路を追加すると発表した。
高齢化が急速に進んでいる中で誰もが安全で安心して社会参加するために、高齢者や障害者に加え、歩行者の誰もが安心して円滑に移動できる、ユニバーサルデザインによる歩行空間の整備が急務となっている。
国土交通省では、バリアフリー法に基づく特定道路として、2002年に約1700kmを指定し、2020年度の整備完了に向けて取り組んでいる。2008年の指定以降、市町村が作成するバリアフリー基本構想が127地区で作成されたことや、特定道路の整備率が約9割に達したことから、さらにユニバーサルデザイン化を推進するため、今回公表する案をもとに障害者団体の意見を聴取し、今春を目途に特定道路を追加指定する予定。
今回指定する道路の延長は全国で約2855kmで、特定道路の総延長は約4558kmとなる。
また、国土交通省では「市町村別ユニバーサルデザイン化の進捗状況」をとりまとめた。市町村の取り組みを支援するための「多様な整備方法等をまとめた参考事例集」も作成したので併せて公表した。