【メルセデスAMG GT 4ドアクーペ】最高出力639ps、予約受注開始 価格は1176万-2477万円

メルセデスAMG GT 4ドアクーペ GT63Sエディション1
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メルセデス・ベンツ日本は、高性能スポーツカー、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』を発表、2月14日より注文受付を開始した。納車は5月以降の予定。

メルセデスAMG GT 4ドアクーペは、メルセデスAMGの独自開発による新たなスポーツカー。シャーシの開発には、モータースポーツの分析およびシミュレーションの手法が採用され、最大のパフォーマンスを確保すべく、適切な箇所に補強を実施。フロントセクションの剛性を高め、中央部からリアエンドはガセットやクロスメンバーを追加、ラゲッジフロア部にCFRPを採用するなど軽量、高剛性を実現している。

トップモデルの「GT63S」は、AMG 4.0リットルV8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンを実現した。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減。2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの内側に配置する「ホットインサイドV」でコンパクト化を図った他、ターボチャージャーへの吸排気経路最適化とツインスクロールにより、低回転域から優れたレスポンスを実現する。
AMG 4.0リットルV8直噴ツインターボエンジン「M177AMG 4.0リットルV8直噴ツインターボエンジン「M177
これら最新技術により、最高出力639ps、最大トルク900Nmを2500~4500回転の広い範囲で発揮し、0-100km/h加速3.2秒、最高速度315km/hを達成。また、気筒休止機能「AMGシリンダーマネジメント」を搭載。低負荷時に4つのシリンダーを休止することで燃料消費量とCO2排出量を抑えることができる。

トランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載。軽量化も相まって燃費やレスポンスの向上に貢献している。また、シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能を備え、ダイナミックな走りが愉しめるほか、シフトダウン時に1速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能など、効率良くシフトチェンジを行う。
直列6気筒エンジン「M256」直列6気筒エンジン「M256」
「GT43」と「GT53」は、直列6気筒エンジン「M256」と「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)」を搭載。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねる。この電気モーターと「48V電気システム」により回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジン低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。

M256エンジンは、直列6気筒レイアウトの採用や、エアコン、ウォーターポンプなどの電動化でエンジン前部のベルト駆動装置が不要となったことで、よりコンパクトになった。低回転域でのターボラグを解消する「電動スーパーチャージャー」と「ISG」による動力補助および排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現。GT43は最高出力367ps、最大トルク500Nm、GT53は最高出力435ps、最大トルク520Nmを発揮する。

足回りも高性能スポーツクーペにふさわしく、GT63SとGT53はマルチチャンバーを備えた「AMGライドコントロール+エアサスペンション」を標準装備。コーナリングやブレーキング時には、硬いスプリングレートに瞬時に切り替えることで、高い安定性と俊敏なハンドリングを実現する。GT43はコイルスプリングと電子制御式可変ダンパーを組み合わせた「AMGライドコントロールサスペンション」を標準装備する。

新四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」は、前後トルク配分を50(前):50(後)から0(前):100(後)の範囲で可変することで、ハイパワーを四輪へ最適に配分。発進時はもちろん高速走行、高速コーナリング、コーナーの立ち上がり加速などで、安定感のあるドライビングを楽しむことができる。GT63Sは、駆動配分を0:100の完全後輪駆動にする「ドリフトモード」を搭載するほか、「電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフ」を装備。走行状況に応じてロッキング機構を電子制御することでトラクションを高めることができる。

GT63SはさらにAMGリア・アクスルステアリングを採用。100km/h以下ではリアホイールをフロントとは逆方向に最大1.3度操舵。コーナー進入時のアジリティを高めるほか、日常の走行シーンでは回転半径を小さくし、クルマを扱いやすくする。一方、100km/hを超えると、リアホイールをフロントと同じ方向に最大0.5度操舵し、走行安定性を高める。
メルセデスAMG GT 4ドアクーペメルセデスAMG GT 4ドアクーペ
ドライブモードはGT43とGT53で5モード、GT 63Sで6モードを用意。センターコンソールのAMGダイナミックセレクトで様々な状況に最適な制御を選択できる。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリング、四輪駆動システム、ESPの制御を変化させる。また、ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えや、車高およびエグゾーストサウンドの調整などがセンターコンソールの液晶表示ボタンで操作できる。

エクステリアでは、フロントに伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットと2つのパワードームを採用。さらに、マルチビームLEDヘッドライト、AMG専用ラジエターグリル、逆スラントした「シャークノーズ」などを備え、パフォーマンスを感じさせるデザイン要素をふんだんに盛り込んでいる。リアにも上下方向に細いLEDリアコンビネーションランプやリトラクタブルリアスポイラーなどAMG GTファミリーの特徴を表現している。

インテリアでは、ワイドさを強調するインテリアトリムやタービンエンジンを想起させるエアアウトレット、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイなど、基本デザインは最新メルセデスのデザインを踏襲する。その一方、センターコンソールはV8エンジンをモチーフにしたデザインを採用し、航空機のコックピットのように各種スイッチやボタンを機能的に配置。高級感がありながら、パフォーマンスの高さも感じさせるデザインとした。

メルセデスAMG GT4ドアクーペの発表を記念した特別仕様車「メルセデスAMG GT63S エディション1」は、外装色に「ダイヤモンドホワイト」と「グラファイトグレー」を採用。また、専用ポリッシュ/マットブラックペイント21インチAMGクロススポークホイール(鍛造)を装着する。

エクステリアには、「エアロダイナミックパッケージ」を採用し、フロントには追加のフリックおよび大型専用フロントスポイラーリップを装着し、気流とフロントアクスルのダウンフォースをさらに改善。リアには手動で角度が調整できる「アジャスタブルリアウイングスポイラー」と大型の専用リアディフューザーを装着し、空気抵抗値を保ったまま、リアアクスルに働くダウンフォースを高めている。

インテリアは、イエローステッチの入った、マグマグレーとブラックのツートンナッパレザー(フルレザー仕様)、専用のイエローステッチ入りのフロアマット、イエローシートベルトおよび専用の「AMGマットカーボンファイバーインテリアトリム」を採用するほか、ステアリングにはイエローのセンターマーキングと専用バッジを施し、高揚感を演出している。

価格はGT43が1176万円、GT53が1593万円、GT63Sが2353万円、GT63Sエディション1が2477万円。
メルセデスAMGでAMGスポーツカー商品企画統括を務めるサイモン・トムス氏は同日、都内で…

《纐纈敏也@DAYS》

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