CASE領域で三菱電機ならではの特徴を…CES 2019

EMIRAI4の最新型
  • EMIRAI4の最新型
  • 三菱電機ブース
  • インバーター
  • 48V対応イグニッション
  • 三菱電機 専務執行役 自動車機器事業本部長 井口功氏

三菱電機は、アメリカ・ラスベガスで開催されたCESに出展し、同社のCASEへの取り組みをアピールした。取材に応じた同社 専務執行役 自動車機器事業本部長の井口功氏は、「我々のアドバンテージを活かし、特徴のある取り組みをしたい」と強調した。

展示ブースでは、要素技術のショーケースとなるコンセプトカー『EMIRAI4』(イーミライフォー)の最新型が登場し、同社のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)技術の体験試乗を展開したほか、モーターやインバーターなども展示され、電動車向けパワートレイン部品をアピールした。

井口氏はCASE領域への取り組みについて、「主力の育成事業として一層強化していく。人と資金の重点的なリソース投入を行っていく」と説明した。

なかでも、三菱電機がかねてから先行して取り組み、実績のある2つの事例として、ドライバーモニタリングシステムと高精度ロケーターを挙げた。

「我々ならではの特徴のある取り組みをしたいと考えている。特に付加価値があると考えているのは、ドライバーモニタリングシステムと高精度ロケーター。この2つがキラーコンテンツであり、一日の長があると思っている。」(井口氏)

またCASEの”S”(シェアリング)については、みずからシェアリング事業を展開する計画はない、と前置きしながらも、「MaaSのなかでどうビジネスを展開していけるかを考えている。(同社が手掛ける)地域の交通管制や、列車の運行管理システムとの連携なども可能性を探っていきたい。」と言及した。

三菱電機は、自動車部品メーカーであると同時に、総合電機メーカーでもあるという特徴がある。同社の幅広いビジネスドメインを活用し、差別化をしていくというシナリオが読み取れた。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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