村田製作所は、過酷な環境下で高精度なセンシングを実現する3軸傾斜センサ「SCL3300シリーズ」を開発し、1月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「第11回国際カーエレクトロニクス技術展~カーエレJAPAN~」(オートモーティブワールドを構成)に出展すると発表した。
ヘッドライトの照射軸を自動車の傾きによって自動調節する機能など、従来の傾斜検知以外の用途で3軸傾斜センサのニーズが高まっている。新製品はこれらのニーズに対応するため、同社のMEMS技術の活用によって小型・省電力で高精度な3軸検知を実現した製品を開発した。
マイナス40~125度という過酷な温度環境下で高精度なセンシングを実現する。業界最高クラスの高分解能を実現しながら超低レベルのノイズを実現した。センサ素子とASICをパッケージングすることで各軸の加速度から実角度をスムーズに算出する。デジタルSPIインタフェースによってアナログ-デジタル・コンバータ(ADC)設計が不要。
新製品は、3軸傾斜センサ「SCL3300シリーズ」としてサンプル出荷を既に開始しており、2019年春ごろの量産出荷を見込む。